世界37の国と地域から強豪が集まり、リーチ麻雀世界一を競う「アース製薬100周年記念 WRC 世界麻雀TOKYO2025」が7月1日に東京・日本橋三井ホールで開幕する。今大会の特別協賛を務めているのは、国内トップシェアを誇る虫ケア用品をはじめ、入浴剤、芳香剤といった暮らしを快適にするさまざまな生活用品を提供しているアース製薬株式会社(以下アース製薬)だ。そこで40年以上にわたって、アース製薬の海外進出をけん引してきた元取締役最上執行役員で現顧問の川村芳範(かわむら・よしのり)さんに、冠スポンサーとなられた経緯と、麻雀プロリーグ「Mリーグ」参入についても聞いた――。

川村さんはタイから帰国後、東京本社の海外統括本部の責任者として活躍。昨年から同社顧問
川村さんはタイから帰国後、東京本社の海外統括本部の責任者として活躍。昨年から同社顧問

 川村さんは1980年、アース製薬初の海外進出となるタイの現地法人設立に参画。17年間駐在後、東南アジアを中心にフィールドを広げるなど海外事業拡大に寄与してきた。「タイの現地法人には1年目から駐在し、マラリアやデング熱の撲滅を目指して製品を提供してきました。今後も時代の変化に対応しながら、チャレンジ精神でさまざまな事業を展開していきます」と、この先の100年も見据えている。

 アース製薬は麻雀界の有馬記念ともいわれる「麻雀最強戦」でもスポンサーを務め、企業がクラブオーナーとなって競う麻雀プロリーグ「Mリーグ」への新規参入も発表している。「Mリーグへの参入は、麻雀愛好家でもある弊社の大塚達也(おおつか・たつや)取締役会長が、麻雀界の発展に会社として協力していきたいという思いをずっと持っていたからです。私も愛好家で、いい時もあれば悪い時もある麻雀は、サラリーマンの人生に似ているなと感じていました」と主催している女子プロゴルフツアー「アース・モンダミンカップ」と並行して、麻雀関連のマネジメントを担う事務局をすでに立ち上げていた。

「そういったタイミングで、東京で開催される世界麻雀の冠スポンサーというご提案を、日本プロ麻雀連盟の森山茂和会長から頂いたんです。弊社にとっては、設立100周年という記念すべき年にMリーグ参入と同時に世界麻雀への特別協賛という非常にいい流れになったんですよね」

 世界麻雀と地球がロゴマークのアース製薬は親和性が高い。「弊社は世界進出にも力を入れているので、リーチ麻雀を世界に広めていこうという世界麻雀は、企業のブランドイメージとも合致します。虫ケア用品の世界シェアで見れば、弊社は現在世界の中で、米国の会社、イギリスの会社についで世界3位なんで、国別対抗チーム戦は特に力が入りそうですね(笑い)」

 リーチ麻雀は日本発祥なので、中国式麻雀にリーチという役はない。「日本にはこれまでの歴史とMリーグや各プロ団体のリーグ戦などで切磋琢磨してきた経験というアドバンテージがあると思います。日本のお家芸だった柔道が世界に広まったように、リーチ麻雀が世界中に広がっていけば、強豪国も増えてくると思うので、五輪室内競技の正式種目になる可能性もあります。将来的には麻雀日本代表として五輪出場という夢にもつながるグローバルな大会だと思うので、弊社も世界麻雀と共にグローバル企業を目指していきます」

 川村さんは天和(テンホー)2回、地和(チーホー)3回、九連宝燈(チュウレンポウトウ)を2回達成している。「麻雀にはツキという要素があります。囲碁、将棋、ゴルフならアマチュアがプロと対戦して勝つことは100%ありません。でも麻雀はプロと対戦してもツキがあれば勝てることもある。ツキがあれば何をやってもうまくいくけど、ツキがなければ何をやってもうまくいかない。ツキがない時は我慢するしかないのに、無理やり前に出ると痛い目に遭う。こういうゲームは他にありません。まさに頭脳スポーツの最たるものなので、面白いんですよね」

『EARTH JETS』のチームロゴ。チーム4選手は6月30日午後5時からABEMAで生中継される「Mリーグ2025―26シーズンドラフト会議」で指名される
『EARTH JETS』のチームロゴ。チーム4選手は6月30日午後5時からABEMAで生中継される「Mリーグ2025―26シーズンドラフト会議」で指名される

 アース製薬はMリーグ2025―26シーズンからチーム『EARTH JETS(アースジェッツ)』として参戦する。「変幻自在に色を変え、素早く虫を取るカメレオンのように、変幻自在に攻守を切り替え、素早く相手に打ち勝つ麻雀を目指していきます。Mリーグ参入を発表した日は、Xトレンドランキングで1位になるなど、お客様からの評判もいいので、Mリーグの開幕も楽しみです」

 世界中の人々に快適な生活環境と幸せを届けたいというアース製薬。世代も性別も問わず、誰もが楽しめる頭脳スポーツとして世界に広がるリーチ麻雀。共にグローバル化を目指し、地域や国境を超えて世界麻雀の舞台でつながった時、100年先まで語り継がれる熱いドラマが生まれるに違いない。

【大会概要】7月2日に国別対抗チーム戦、3~6日に個人戦が行われる。ルールは一発・裏ドラあり、赤牌なし。順位ポイントは1着+15、2着+5、3着▲5、4着▲15。ABEMAと日本プロ麻雀連盟チャンネルでそれぞれ異なる試合が生中継される。