F1アストンマーティンのランス・ストロールが深刻な低迷を受けて、地元カナダで更迭論が高まっている。

 今季のストロールは滑り出しこそよかったが、すぐに低迷。直近4戦でノーポイントが続いており、父ローレンス氏の威光があるとはいえ、解任やむなしの機運が高まってきている。

 さらに追い打ちをかけたのが地元での大失態だ。15日(日本時間16日)のカナダ・グランプリ(GP)はストロールにとって母国凱旋の舞台。だが、完走中最下位となる17位に撃沈。観客からまさかの大ブーイングを浴びる事態となった。

 地元メディアも怒りが爆発し、次々と解任を求める報道を行っている。カナダメディア「HOCKEY30」は「不調は取り返しのつかないところまで達した。これはもはや単なる疑念ではない。単独の批判でもない。これは公に見ての崩壊だ。ランス・ストロールは、今や自身のファンからブーイングを浴びせられ、元ドライバーたちから酷評され、パドックでは嘲笑され…そして現実に見捨てられている」と猛批判を展開。「2025年のカナダGPは、出場した唯一のケベック州出身ドライバーにとって、祝賀ムードとは程遠いものだった。それどころか、集団的な拒絶の場となった」と激しい表現で糾弾を続けた。

 さらに同メディアは追及の手を緩めない。「ストロールはセレブの代理だ。金と影響力、そして過保護の産物だ。彼はもうパイロットじゃない。邪魔者だ」とメッタ斬り。いくらオーナーの父がかばったとしても、ファンが離れ、スポンサーが離れれば、状況は一変する。同メディアはストロール更迭の動きがいよいよ出てくると指摘した。

「アストンマーティンの投資家たちは、厄介な疑問を自問し始めている。この人道的かつスポーツ界の惨事に、いつまで耐えなければならないのだろうか? なぜなら、これはもはや家族の問題ではないからだ。これはビジネスであり、技術プロジェクトであり、世界的な野望なのだ。そして、このプロジェクトでは、ランス・ストロールが障害だ」とストロール降ろしが一気に加速すると断言。「終わりが近づいている。ストロールはF1ドライバーではない」と更迭濃厚とまで踏み込んでいる。

 アストンマーティンは来季からホンダとタッグを組んで「アストンマーティン・ホンダ」となる。ストロールが電撃解雇となれば、ホンダが支援するレッドブルの角田裕毅の有力な移籍先になり得るだけに、一連の動きが注目されそうだ。