新たに連載スタートとなった「資産倍増期待のお宝銘柄」。この企画では、約20年にわたってマネー誌などで記事執筆を手掛けてきた筆者が、中長期で株価倍増、あるいはそれ以上の大化けが期待できる「お宝銘柄」を発掘していく。ただし、その相場テーマのド本命株ではなく、“やや穴株”的な銘柄を中心に取り上げていく構えだ。
さて、一発目の今回、注目する相場テーマは「造船」。世界では、アフターコロナで荷動きが活況となり、運賃が高騰したことで「造船ブーム」が巻き起こっている。
ただ、残念ながら近年の日本の造船能力は衰退の一途をたどっている。90年代は建造量が世界シェアの5割程度を誇っていたが、現在は1割程度にまで落ち込んだ。そのため、造船ブームの恩恵を十分に受け切れていないわけだ。しかし、ここにきて政府は造船ドックの建設・整備への支援を表明しており、造船業の再生に乗り出した。
また、造船業は日米ともに「防衛の核となる産業」のひとつであり、石破首相自ら造船業への支援を明言している。つまり、造船は「業界再生」と、「軍事・防衛」の両面で追い風を受けるということだ。さらに、当面はこの追い風が継続しそうな状況である。
すでに、三井E&S(旧三井造船)や名村造船所をはじめ、年初来高値付近まで買われる関連銘柄が続出。さらに、先週発表された経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる「骨太の方針2025」の原案に、造船に関する具体的な支援策が盛り込まれている。それをきっかけに、再び造船関連の買いに火がつく可能性もある。
そうなると、先ほど挙げた三井E&S(株価2393円・7003)や名村造船所(株価2564円・7014)など、ド本命株の一段高に期待が持てる。また、造船は息の長い相場テーマとして今後も買いが継続することが予想されるため、本命以外にも物色される銘柄が相次ぎそうだ。
今回は前出の2銘柄のほかに、船舶用軸受けメーカーの大同メタル工業(株価591円・7245)と、独立系エンジンバルブメーカーのNITTAN(株価313円・6493)も穴株として取り上げておきたい。
大同メタル工は5月に入って株価が急上昇したが、現在は調整局面入りしており、押し目買いの好機か。NITTANは、株価が低位で、今期の予想PER(株価収益率)は6・04倍。早晩、400円台を目指す展開が予想される。 (株価は10日終値)












