日本維新の会の参院幹事長の猪瀬直樹氏(78)が、令和のコメ騒動をめぐり小泉進次郎農水相(44)が進める〝スピード改革〟に言及した。猪瀬氏はかつて小泉氏の父・純一郎元首相と、道路公団民営化の改革に取り組んだ間柄。純一郎氏の姿を小泉氏にダブらせ、父親譲りの改革力を評価した。
猪瀬氏は2日、参院予算委員会で質疑に立ち、膨張し続ける医療費削減を巡って、石破茂首相と論戦を交わした。3月の予算委員会でも自身の著書「昭和16年夏の敗戦」を例示し、医療費が昭和16年当時の軍事費の拡大とパラレルであり、一般歳出に占める社会保障費関係の割合が56%に達していると指摘。石破首相は「ある予算費名目が全体予算の4割を超えるようになると、その国の財源は破綻に向かうとどこかで読んだことがある」と回答していた。
この日、猪瀬氏は「医療費は5年前の43兆円が今は48兆円。毎年1兆円ずつ医療費が増え続けている。あと2~3年で50兆円になり、小手先の削減をしたくらいではその膨張圧力に全く追いつけない」と危機感をあらわにした。
「われわれ日本維新の会が掲げているように、まずは1割の4兆円。医療の質を落とさずに医療費のさまざまな無駄を省いて減らしていく。この国の医療と健康保険制度を維持していくためには絶対に必要」と訴えた。
進まない医療費削減対策に猪瀬氏は「コメ改革での小泉進次郎農水大臣ぐらいのスピード感がないと走っていることにならない」と石破首相にスピード感を求めた。
小泉氏は大臣就任後、備蓄米放出を入札制度から随意契約に切り替え、わずか1週間あまりで店頭には5キロ2000円前後のコメが店頭に並ぶようになった。一方、党農林部会にはからずに進めたことに野村哲郎元農水相からは「自分で決めて自分で発表してしまう。ルールを覚えてもらわないといけない」と苦言を呈された。
猪瀬氏は改革で重要なのは「見える化とスピード」と力説。「改革とは風景を変えること。備蓄米が店頭に並ぶことによって景色を変えた。そういう意味では進次郎の改革は1週間というスピードで見える化ができた」と評価する。
なぜ小泉氏は強気に改革することができたのか。「それは小泉純一郎の改革を見てきたから。道路公団民営化でもサービスエリアの風景がガラっと変わった。必ず抵抗勢力がいるんだけど、蹴散らしてでもやるのが改革。いろんな人と話し合ってたらできない」。
猪瀬氏は〝抵抗勢力〟をはねのけ、実行に移す小泉氏に純一郎氏の姿をダブらせ「そっくりだよ。ブレないというのが小泉純一郎。進次郎はそのDNAを引き継いでいる」と目を細めた。












