ソフトバンクは30日の楽天戦(楽天モバイル)に4―2で競り勝った。1点を追う8回に押し出し四球、相手の暴投などで3点を奪って逆転。これで今季の直接対決を4勝6敗とし、黒星が先行する難敵相手に大事なカード初戦を取った。
チームは再び貯金を「1」としたが、勝率5割付近を行ったり来たりで、なかなか波に乗れないもどかしさが募る。「山川が4番に戻ってこないと上にはいけない」。この日、小久保裕紀監督(53)はそう言い切った。試合前練習中、小久保監督のもとに山川穂高内野手(33)が歩み寄り、15分ほど2人だけで話し込む姿があった。指揮官は「技術的な話。(山川が)『外から見てどう思いますか』と聞いてきたんで。去年は何回かあったんだけど、今年は初めて」と経緯を明かした。
今月15日に不振のため4番から7番に打順を下げた。この日は助言の効果もあって、第1打席に左翼線へ二塁打をマーク。本塁打以外では4月23日以来となる長打で、5試合連続安打とした。
不動の4番から外して11試合。4番に戻すタイミングについて、指揮官は「俺の判断もあるけどコーチ陣も含めて、これでいいねとなった時。結果もそうだけど、打席での対応が良くなってくれば戻す」と語った。
小久保監督が「4番・山川」にこだわるのには理由がある。「選手がいい野球勘を持っているかどうかが大事。山川はそれを持っている。持っているから余計に外す決断が難しかった」。小久保監督が現役だった1999年、大不振に陥るも全試合4番で完走した。「(当時監督だった)王会長に引退してから聞いたら、調子のいい打者を4番に置いて狂うくらいなら俺にやらせようという考えだったらしい」(小久保監督)。同年はリーグV、日本一を成し遂げた。
山川は4番の怖さを知った上で、責任をまっとうする覚悟がある。「今の打順はしのぎ」とも語った小久保監督。その言葉にはアドバイスとともに、強烈なメッセージが込められていた。












