ソフトバンクの王貞治球団会長(85)が29日、筑後市内の二軍施設を訪れた。午前9時半過ぎから午後4時近くまでの〝6時間超え〟視察。世代交代を推し進める推進力とならねばならない若鷹たちに、熱い視線を注いだ。
強い日差しはなかったとはいえ、湿気も多かった筑後。そんな中でも王会長は試合前の練習から腰を下ろすことなく、ベンチから若鷹の練習風景を見守った。今季2度目となるファーム視察。広瀬、笹川ら打撃が魅力の選手から、宇野や石見といった血気盛んな高卒ルーキーがグラウンドで汗を流した。
13時からの広島との二軍戦も観戦。試合は0―5と完敗を喫したが、試合が終わると王会長は再度ベンチへと足を運び、約10分間に渡り若鷹たちにゲキを送った。ナインには「一軍と同じような集中力を持ってやらないと意味がない。目の前の一球に集中することが大事」「とにかく自信を持って。自分を信じることが大切」といった言葉がかけられたという。
若い選手の成長はチームに必要不可欠。王会長が「一軍にいてもおかしくない選手。本人がその気にならないと」と語ったのは、プロ5年目の笹川吉康外野手(22)だ。秋広らと同学年の190センチを超える大型外野手は球団からブレークの期待がかけられているものの、今季は一軍で1割4分3厘、0本塁打と苦しんでいる。熱のこもった言葉には選手への期待が込められた。
「頑張ってるよね。みんなよく練習しているし、体もだいぶしっかりしてきているからね。あとは自分でしっかり考えて相手投手とどう戦うか。コーチの力も借りて。でも、自分で考えないと変わらないから」
この日、二軍戦で最終調整を終えた今宮は30日から一軍に合流。主力が戻りつつあるホークスにおいて、厚い層を破る選手が出てくることが期待される。











