立ち技格闘技イベント「K-1 BEYOND」(31日、横浜BUNTAI)の公開計量は、3人の選手が失敗する異例の事態となった。

 稲垣柊を相手に防衛戦を行う予定だったK-1スーパーライト級王者のヨードクンポン・ウィラサクレック(タイ)は100グラムオーバーのため王座はく奪。また、大久保琉唯と対戦予定だった永坂吏羅は、規定時間に計量会場に現れず失格となった。さらに「K―1スーパーフェザー級王座決定トーナメント」リザーブファイトでレオナ・ペタスと対戦予定の天野颯大は、契約体重60キロを大きく上回る62.2キロだった。

 この異例事態の対応に追われたのが、宮田充プロデューサー(57)だ。現行の対策については「もちろん『失敗したらこうなるよ』っていう〝ペナルティー〟はちゃんと存在するんです」と説明する。一例として「例えば、体重をオーバーした選手はサスペンデッドのような、ちょっと起用しない期間を設けたり。その上で2回も3回も繰り返す選手とは『じゃあ階級を上げた方がいいんじゃないか』とか話をすることもあります」。今回、100グラムオーバーだったヨードクンポンも規定にのっとり、ファイトマネーの20%を相手の稲垣陣営に支払った上で、試合を公式戦として行うことになった。

 ただし、ペナルティーを厳しくすれば、事故のリスクが上がる。それだけに、ただ規定を厳しくすれば済む問題ではなく「僕らは選手を育てながら仕事をしている。だから『やったら未来がない』みたいな風にはしたくないんです」と語気を強める。そして「Krushを毎月やっていても、5回ぐらい続けて〝1人もオーバーなし〟が続くこともあるんですよ。かと思えば、今回のようなこともある。頭が痛いとしか言いようないんですよ」と複雑な胸中を語った。

 それでも今回、注目の3カードでアクシデントが起きたことを看過するわけにはいかないとして「ルールにのっとった措置があっても、起きてしまったわけですから。次のK-1の大会が7月なので、その前にちょっとルールの見直しはしようかなと思っています。時代に合ってないとは思わないですけど、ちょっと何か手を下さないと」とさらなる対策を講じる構え。その上で「起きてしまったことは反省しています。識者や関係者と協議して、変えるべき点があるんだったら変えていこうと考えています」と明かした。

 なくなることがない格闘技界の計量問題。今回も再び浮き彫りとなった。