石破茂首相は21日、衆議院第1委員会室で開かれた今国会2回目の党首討論に出席。野党党首たちと激しい論戦を交わした。

 トップバッターとして登場したのは、石破首相と同じ68歳の立憲民主党・野田佳彦代表。野田氏は、年金制度改革の関連法案について「内容が不十分だ」と批判した。

「肝にあたる基礎年金の底上げが入っていませんよ。あんこの入っていないあんパンで、自民党が参院選に向けて批判を恐れ、責任逃れをしたのではないか。われわれは昨日(20日)、修正案の骨子を示しています。比較第1党(自民党)と第2党(立憲)が修正協議をして成案を得なければならない。年金の協議、真剣にやりましょうよ」と強く呼びかけた。

 これに石破首相は「専門家の中で意見が割れていましたし『この部分だけがあんこで、それ以外は違う』ということではなく、法案には厚生年金の加入者をどう増やすのかなども含まれています。ほかの党の意見も承りながら、第1党と第2党の責任で結論を得る努力はしていきたい。真剣にやらせてもらいます」と答弁した。

 立憲は物価高対策として、食料品の消費税減税を期間1年を原則に財源も明記して行う方針を固めている。野田氏は「総理は減税もやらず、給付もやらず、無策ではないのか。具体的な物価高対策は自民党にはないのか」と強く問いただした。

 石破首相は「王道は物価上昇を上回る賃金上昇です。いっぺん消費税を下げることだけが物価上昇対策だと思っておりません。減収はどこから手当てするのかなど総合的に示さなければ、責任のある政策にはならない」とした上で険しい表情でこう説明した。

「令和6年度補正予算と今年度予算で対策は、講じており、何もやっていないという評価は間違いです。早期の執行に努めてまいります」

 終了後、野田氏は報道陣の取材に対して、自身が年金制度改革の関連法案について「真剣にやっていこう」と訴えたことに触れ「協議をまとめるには、政府と自民党をまとめる力が石破総理にあるかどうか問われる。その覚悟をぜひ示してほしい」とコメントした。