日本ハム・新庄剛志監督(53)が先発投手陣の充実ぶりにうれしい悲鳴を上げている。

 チームは現在23勝15敗1分けでリーグ首位をひた走るが、この要因は重量打線もさることながら「豪華すぎる」と他球団もうらやむ先発投手陣の好調も大きい。

 日本ハムは開幕当初、今季の先発ローテーションを伊藤、加藤貴、山崎、金村、北山、バーヘイゲンの6人で固定。故障などで離脱があれば他投手で補完していく予定だった。ところが、シーズンが開幕するとこの6人が軒並み好投。5月に入ると昨季台湾リーグMVPで今季チームに新加入した古林(グーリン)が頭角を現し、先発ローテ入りに名乗りを上げてきた。さらにここにきてプロ4年目右腕の達や同2年目左腕・細野も好投を見せ先発ローテ入りを狙い始めているのだ。

 おかげで現在、チームの先発陣は「一度投げて登録抹消」を繰り返す起用法を余儀なくされ、チーム最高年俸(3億5000万円=推定)のバーヘイゲンなどは二軍から一向に昇格できないほど。「うれしい誤算」とはまさにこのことだろう。

 新庄監督もこの先発投手陣の〝渋滞〟には困惑気味のようで「(各投手が投げた直後に)抹消、抹消、抹消でやっていける年が来るとは思わなかった」と目を丸くするばかり。「大体(春季)キャンプの時ぐらいは『(投手の頭数が)結構いるね』から減っていって『足りないね』ってなるのに。でも登板間隔を開け過ぎたらダメな投手もいるから。その辺はうまく投手コーチが(登板調整を)やってくれると思うけどね」。

 新庄監督は今季、投手の起用を投手コーチに一任。自身は野手管轄に専念しているが、16日のロッテ戦(ZOZOマリン)でも先発・山崎が自身およそ8年ぶりとなる完封勝利で今季2勝目を挙げた。このままだと先発投手の「先発待ち」が続出しかねないが指揮官はこの状況をどう見守るのか。戦力充実ゆえの「深い悩み」は尽きない。