どっちの日本保守党?
さいたま市長選(25日投開票)に政治団体「日本保守党」から西内聡雄氏が立候補している。作家の百田尚樹代表率いる国政政党「日本保守党」とは、同名の別団体で、かねて懸念されていた日本保守党の同一名称問題がクローズアップされている。
市長選を戦っている西内氏は選挙公報などで「日本保守党公認」をうたっている。この保守党は百田氏の保守党とは別物で、元海上自衛官の石浜哲信氏が2021年に結党した政治団体だ。一方、百田氏は23年に保守党を結党。昨年の衆院選では河村たかし共同代表ら3人が当選し、国政政党となっている。
この時の衆院選で石浜氏の保守党はジョーカー議員で知られる河合悠祐氏を擁立し、〝保守党かぶり〟していたが、ともに政治団体だったことで話題にならなかった。その後、百田氏の保守党が党名を商標登録したことで、石浜氏が今後の党名使用について、会談を申し入れていたが、中ぶらりんのままで今回の市長選に突入していた。
百田氏は13日、「日本保守党を設立する前に同じ団体があって、外形上は活動実績がないペーパー団体に見えた。有権者には混乱を与えるが、商標登録している」と述べた。
過去にも日本維新の会が国政政党になる前は複数の同名団体が存在し、各地で維新を名乗る候補が乱立した。既に存在する同名の政治団体は、今回のように地方選での立候補は可能だが、国政選挙の比例区では認められない可能性が高い。
石浜氏の保守党で副代表を務める埼玉・戸田市議の河合氏は「こちらが先につくった政党名で、石浜さんがハタから見てかわいそう。一回、話し合いをしたく、足を引っ張りたい趣旨ではない。ある程度、同じ方向を向いているから、本当は手を取り合ってやりたい」と平和裏に解決する方法を模索しているという。
同市長選には西内氏のほかに共産党の加川義光氏、現職の清水勇人氏、元衆院議員の沢田良氏、音楽家の小袋成彬氏が出馬している。












