自民党の西田昌司参院議員は9日、沖縄戦で犠牲となった学生たちを慰霊する「ひめゆりの塔」発言に関し「非常に不適切だった。沖縄県民におわびを申し上げ、訂正、謝罪する」と述べた。
今月3日、西田氏は自民党県連として共催した講演会で、ひめゆりの塔の展示に「日本軍が入ってきて、ひめゆりの塔の隊が死に、アメリカが入ってきて沖縄は開放されたという文脈が書いてある。歴史を書きかけられる」などと発言して与野党から厳しい批判を受けていた。
8日の会見では自身の発言を「撤回しない」としたが、この日は一転し謝罪し撤回した。その理由について事実関係を調査するなかで「ひめゆりの塔は沖縄県民にとって大きな苦しみの歴史、大きなトラウマとなっていると痛切に感じた」と説明した。
「国会の爆弾男」とも呼ばれる西田氏は今年3月、石破茂首相の事務所が昨年の衆院選で当選した同党1期生議員に1人当たり10万円相当の商品券を配布した問題が起きた際、「あきれた。なぜ今どきこういうことをしているのか。けじめをつけるべきだ」などと、石破首相に退任を迫って話題を集めていた。
ある自民党議員は「石破総理のヤミ献金疑惑よりも、西田氏の発言の方が話題を集めた格好となった」とチクリ。西田氏が発言撤回に追い込まれた裏事情をこう説明した。
「西田氏は今夏の参院選で改選を迎えますが、連立を組む公明党はいち早く推薦を出していたんです。公明党も西田氏に『発言の撤回ならびに謝罪。そして歴史の検証』と強く求めて対応していた。一度は突っぱねた西田氏だったが、自身でもう一度調べた結果、発言の撤回・謝罪につながったんだろう。公明党の存在は改選を迎える西田氏には大きな存在だったはず」
西田氏は京都府選挙区(定数4改選2)の選出で当選3回のベテラン。自民党は長らく〝定位置〟を確保してきたが、有権者はどんな判断をくだすのか、注目だ。












