いよいよドジャース・大谷翔平投手(30)のエンジンがかかってきた。6日(日本時間7日)のマーリンズ戦で10号ソロを放ち、10盗塁と合わせて5年連続の「10―10」に自己最速で到達。昨季は打者として「50―50」の偉業を成し遂げたが、投手復帰計画も進められる今季は大谷にしかできない「40―40―40」なる異次元新記録の達成も取りざたされ始めている。
打った瞬間だった。1点を追う6回先頭の第3打席で、相手2番手左腕・ベネジアーノの初球を完璧に捉えると、打球は右翼2階席へ一直線。2戦連発となる会心の一撃は飛距離403フィート(約122・8メートル)で、大谷は「ああいう(大きな)本塁打は毎回打てるわけではない。求めていくと打撃の幅自体が狭くなってしまう。いい打撃ができれば、必然的にギリギリでも本塁打になってくれる角度の球は増えると思う」と自分に言い聞かせるように話した。
チーム36試合目での「10―10」到達は今季のメジャー最速。MLB公式サイトによると2005年のブライアン・ロバーツ(オリオールズ)以来、20年ぶり12人目だという。このペースで日程を消化していけば大谷は「47本塁打、47盗塁」となり、史上初となる2年連続の「40―40」を余裕でクリアすることになる。
またしても打者部門でぶっちぎりそうな勢いだが、海外メディアは選ばれし投打二刀流の大谷だからこそ、さらなる金字塔に期待を寄せている。本塁打と盗塁、そして投手としての奪三振数を加えた「40―40―40」だ。
米メディア「LAFB」は「40―40」について「昨年の彼(大谷)がハードルを上げていなければ、さらに歴史的な成績だっただろう」と現状の活躍ぶりをたたえた上で「それでも大谷はもっと高い目標を目指せるはずだ。大谷がマウンドに戻り、エリートの成績を維持できれば新たな統計上の節目『40―40―40』、つまり40本塁打、40盗塁、40奪三振を達成する可能性がある」と伝えた。
さらにインド系の老舗大手英字新聞「タイムズ・オブ・インディア」も「40―40―40」に言及し「投手としても復帰すれば、稀有な記録を打ち立てる可能性がある。大谷翔平が今後どんな活躍をするのか興味深い」とすっかり前のめりだ。
二刀流で鳴らした“野球の神様”ベーブ・ルースでも、キャリア最多盗塁は1921年と23年の「17」。大谷によって新たに持ち込まれようとしている「打走投」の“変則三拍子”がそろった新機軸には遠く及ばない。
投手復帰の時期は当初よりも遅れ、ロバーツ監督は「球宴明けになると思う」と7月中旬以降になる見通しを示していた。大谷が1試合(9イニング)あたり何個の三振を奪うかを示す奪三振率は「11・36」。1イニングで1個以上の三振を取る計算で、シーズン終盤の2か月半で40イニング程度を投げれば、おのずと40奪三振を上回ることは間違いない。
既成概念を次々と取り払っていく大谷。もはや何でもありの感もあるが、今後の活躍から目が離せない。










