フリーで活躍する戸井克成(62)が5月10日、東京・新宿歌舞伎町の大久保公園でプロレスイベント「新宿バトルエイド2025」(13時スタート)を開催する。

 23年から年1回開催していて今年、3回目を迎える。

 戸井は「私は大久保病院で生まれた。『日本駆け込み寺』の玄秀盛さんと知り合ってボランティアに興味を持った。今、保護司をやっていて、その一環から、どんどん殺伐としていく大久保公園に危惧を抱いていた。そういった状況を変えたかった。実際、リングを組んでプロレスをやってみようかというところから始まった」とイベントへの思いを明かす。

 大久保公園周辺には、相も変わらず多くの女性が立っている。警察の取り締まりはあるもののイタチごっこで、客待ちをしている姿はなくならない。最近はSNSで「Tachinbo」として浸透してしまい、外国人観光客も増えるという嘆かわしい光景となっている。

「プロレスを見て元気になってもらいたい。去年やったとき、あそこに立ってた女の子が『こんなことは、もうやめよう』って、何人か地域のボランティアに登録した子もいた。徐々に少しずつ変わってくれればいいかなと思う」(戸井)

 主催者の「株式会社 今田新聞店」の今田済士社長は「戸井さんから『あそこで何かできないか』と相談されて、軽いノリで『一緒にやりましょう』って書類作りから始めて、どっぷりハマってしまった。入場料は取ってなくて協賛金、寄付でまかなっている。新宿区も応援してくれて、昨年は吉住健一区長も来てくれました」と明かす。

「プロレスを見たことない人たちが見てくれて『元気になったよ』『来年もやってよ』とか、心がたどってもらえるイベントになるので継続的に続けていきたい。今日も朝一で練習して来た。『この年でもやらなきゃいけないな』と思う。こういうレスラーが、ひとりいてもいいんじゃないかな」と戸井は前を向く。

 さて、当日はプロレスが3試合行われ、戸井はメインイベントで「シークレットベース」の清水基嗣&ノブ・カセダとタッグを組み、レザーフェイス&瓦井寿也&BADザグレートタケル組と対戦する。

「シークレットベースは私が準レギュラーで出ている団体で、真剣にプロレスに取り組んでる若者が大勢いる。彼らにも光を当てて、上がってほしいなってことです」(戸井)

 プロレスの前に子供&親子プロレス教室、お笑い芸人の松本一人、デコピン浜ちゃん、ケイスケによるライブが行われ、戸井と玄秀盛氏らのトークショーも行われる。入場料は無料。

 戸井の〝大久保公園への思い〟は観客に届くか。

気合が入りすぎて思わずポスターを破ってしまった戸井克成
気合が入りすぎて思わずポスターを破ってしまった戸井克成