大阪・夢洲(ゆめしま)で開かれている2025年大阪・関西万博は20日、開幕から1週間を迎えた。開幕して大阪メトロ夢洲駅の利用者が多く集まる東ゲートの行列、大屋根リングの水漏れやデザイナーズトイレの故障、各所での混雑による通信障害などさまざまな問題が起きた。それを解消すべく、万博側も手を打ち、来場客の満足度は上昇しているようだ。

 13日に開幕した万博は、関係者を省いた一般来場者数が19日時点で50万2000人と、50万人を突破した。

「並ばない万博」を掲げるも、大行列ができたことでツッコミが入った東ゲートの列はまだ解消されたわけではないが、西ゲートまで予約なしで乗れる有料のシャトルバスの利用を促し、何とかして客の分散を図っている。開幕日の13日には通信障害が発生したため、来場客が電子チケットのQRコードの表示ができなくなるトラブルも起きたが、現在はゲート付近に移動型基地局を増設して通信環境を整備した。

 配管が詰まったことにより全て使えなくなっていたデザイナーズトイレは次の日には復旧し、入り口と出口が違うトイレには使用法を記した張り紙が貼られた。

 万博内の飲食店は「高すぎる。ぼったくり」と批判されていたが、実は会場内には飲食物の持ち込みができる。そのため関西マダムは「家からお弁当持って入れるのはええなぁ」と納得の様子だった。

 雨漏れや雷警報などでネガティブなイメージが付いてしまった大屋根リングだが、ある来場客は「電線のない空は気持ちいいな。1周2キロは長いけど、ええ運動になるわ。ネモフィラ(花の名前)がきれいに咲いてる。トイレが分かりやすい」と楽しそうに散歩に興じていた。

 決して問題がないわけではないのだが、来場客に話を聞くと、総じて〝顧客満足度〟は高い。小さな子供を連れた夫婦は、各パビリオンでスタッフが「ぜひお手に取ってご覧ください」とアナウンスする場面が多いことを挙げ「触って怒られないのは、ええなぁ」と楽しそう。子供の遊具や無料の給水所にも喜んでいた。

 人気の海外パビリオンには行列ができている。「愛の讃歌」がテーマのフランスパビリオンは、LVMHグループがメインパートナーとなり、ルイ・ヴィトンなど同グループを代表するブランドの特別展示が行われている。並んでようやく入場できた人は「ステキやったわ、ヴィトンの展示。夢みたいやった。並んで見る価値あったわ」とご満悦だった。

 会場内では時速4キロで走るパーソナルモビリティを東ゲートと西ゲート付近で無料で貸し出している。乗った人は「(貸し出しは)抽選やけど、高齢者は当たりやすいんちゃうか。これに乗ってパビリオン(の外観を)見て回るだけでも楽しいわ」と上機嫌だった。

 とはいえ、依然として行列がなくなったわけではなく、これからは暑さ対策という問題も出てくる。10月13日の閉幕日までトラブルなしで乗り切れるか。