欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第2戦(16日=日本時間17日)、昨季王者レアル・マドリード(スペイン)は本拠地でアーセナル(イングランド)に1―2、2戦合計1―5で敗退し、今季〝無冠〟の危機に直面した。

 第1戦を0―3で落としたRマドリードは本拠地での逆襲が期待されたが、イングランドの名門クラブに抑え込まれてしまった。大量得点が必要な中、0―0の後半20分にアーセナルのFWブカヨ・サカに先制弾を許し、22分にFWビニシウスのゴールで追いつくも、試合終盤にはFWガブリエル・マルティネリに追加点を決められ、ベスト8で敗退した。

 英紙「サン」によると、この試合のハーフタイムに欠場中のRマドリードDFダニエル・カルバハルがロッカーに戻るサカを呼び止め「サカの首のうしろをつかんで挑発しようとした。厳しい言葉を投げかけた。サカが怒りの反応を示し、カルバハルは指を(サカの)顔に突き付けたため2人は引き離された」という。昨季王者もベスト8敗退の危機に焦りがあったとみられる。

 そんな〝トラブル〟の後で迎えた後半の30分にエースのフランス代表FWキリアン・エムバペがボールを奪おうとした競り合いの際に右足首を負傷。足を押さえてもん絶し、グラウンドに倒れ込むと、そのままロッカーへ退いた。スペイン紙「マルカ」は「彼の苦痛の表情からも事態が深刻であることが明らかになった」と伝えた。

 このままエースが離脱となれば、Rマドリードにとっては大きな痛手となる。スペイン1部リーグ戦ではバルセロナに勝ち点4差の2位と逆転を狙う中、勝ち上がった国王杯は10日後に決勝(26日=同27日、対バルセロナ)を迎える。エムバペが不在となる可能性もあり、大幅な戦力ダウンとなるのは避けられない。

悶絶してピッチにうずくまるエムバペ(ロイター)
悶絶してピッチにうずくまるエムバペ(ロイター)

 今季タイトルを獲得できなければカルロ・アンチェロッティ監督の解任は避けられない。それだけにシーズン終盤戦となる今後の戦いが注目だ。