逆転優勝の条件とは――。米男子ゴルフツアーの今季メジャー初戦「マスターズ」2日目(11日=日本時間12日、ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナルGC=パー72)、38位から出た2021年大会優勝の松山英樹(33=LEXUS)は1イーグル、4バーディー、2ボギーの68で回り、通算3アンダーの12位、首位と5打差のV圏に急浮上した。メジャー初制覇を果たした4年前の再現となるか。
光明が見えてきた。初日に「アーメンコーナー」と呼ばれる13番パー5で松山が放った第3打はピンを直撃。ボールは不運にもクリークに転がり落ち、ダブルボギーとするなど1オーバーと出遅れたが、2日目は好プレーを見せた。前半の2番パー5、2打目をグリーンに乗せるとボールはピン奥約1メートルにピタリ。このホールをイーグルとし、4番パー3をボギーとするも6番パー3でバーディーを奪取した。
後半に入り10番でバーディーとし、初日に苦戦した13番パー5では2オンに成功し、バーディーを奪うなど“リベンジ”に成功すると14番も連続バーディーと68をマーク。V圏内へと駆け上がった。くしくも優勝した2021年大会も首位ジャスティン・ローズ(英国)を追いかける状況の中、3日目に65をマークし、首位に浮上。今大会も4年前と同じような展開となった。
そんな松山が決勝ラウンドでローズら上位陣を追い越して、メジャー2勝目を挙げるには何が必要なのか。大会前に本紙の取材に応じた日本ツアーで5勝を挙げた芹沢信雄(65=TSI)は勝負のポイントを「グリーン上でしょうね。ショットはもともと悪くないので。(マスターズに)勝ったときもそうだけど、外しごろの距離をほぼ入れていましたからね」と語っていた。
また海外メジャー4大会でトップ10入りした実績を持つレジェンドで今大会を中継する「TBS」系で解説を務める中嶋常幸(70)も決勝ラウンドに向けて「ショットは良いのでパットが良くなれば…。パットの自信が出てくればもっと良くなるし(2日目も)65はいっていた」とし「自信が出てきている感じはする」と指摘。改善の兆しが見えているという。
松山は今季の米ツアー開幕戦となった「ザ・セントリー」(1月、ハワイ州)でセンターシャフトのパターを使い、微妙な距離のパットを次々に決め、ツアー新記録となる35アンダーで優勝した。しかし3月にはピン型の“エースパター”に戻すなどパッティングに関しては試行錯誤が続いている。それだけに中嶋が強調する「自信」を回復できれば、より精度が高まるのは間違いない。
決勝ラウンドでは首位のローズをはじめ、2位で昨年の「全米オープン」を制覇したブライソン・デシャンボー(米国)、3位に史上6人目の生涯グランドスラムを狙うローリー・マキロイ(英国)と強敵がそろうが、4年前と同じように松山の“逆襲”が期待される。











