ロシアのテレビ放送ネットワーク「RT」の編集長、マルガリータ・シモニャン氏が米国のグリーンランド併合案について、「米国はロシアのコスプレ」と皮肉を言った。ロシア国営放送局のニュース番組「ヴェスチ」が先日、報じた。

 国営通信社「ロシアの今日」の編集長でもあるシモニャン氏は、〝プーチン大統領のプロパガンダ〟と呼ばれ、プーチン氏の代弁者とも言われる人物だ。

 トランプ大統領はデンマーク領グリーンランド併合案を口にしている。バンス副大統領が先月末、グリーンランドの米軍基地を訪問し、「グリーンランドの人々が自己決定権を行使し、独立を選択する。その後、われわれが協議を行う」と語った。

 これに対し、シモニャン氏は生放送番組で「ロシアのコスプレをする米国。バンスは今週、グリーンランドについて何と言ったか? グリーンランドで住民投票が行われ、それによってグリーンランドは独立を求め、グリーンランドの人々はその独立を支持するだろう。そして、グリーンランドが米国に加盟することになる別の住民投票が行われる。何か思い出さないか?」と言った。

 ロシアは2014年、ウクライナ領土とみなされているクリミア半島の住民にロシア編入を問う〝住民投票〟を行わせ、一方的に併合している。

 また、同氏は「米国とロシアの違いは、米国はグリーンランド人の意見を気にしていないことだ」と指摘した。米国は自分たちの安全だけを心配しているが、ロシアはクリミア半島に住む自国民の運命を懸念していたというわけだ。

 グリーンランドは1953年までデンマークの植民地だった。現在もデンマークの一部だが、2009年に自治権を獲得し、自治権と国内政策を独自に選択できるようになっている。