女子プロレス「スターダム」の白川未奈が、3月いっぱいで退団することが明らかになった。中野たむと上谷沙弥の「敗者引退マッチ」(4月27日、横浜アリーナ)が話題になっている中、ワンダー王座の戴冠実績がある人気選手の離脱は大きな衝撃を与えるのは確実。退団後には、米国マットへの本格進出が有力視される白川の動向から目が離せなくなりそうだ。

 複数の関係者によると、白川は昨年末の段階で団体に退団の意思を伝え、契約満了となる3月いっぱいで団体を離れることが決定した模様だ。

 白川は2018年8月にグラビアアイドルからプロレスラーに転身し、ベストボディ・ジャパンプロレスでデビュー。その後、東京女子プロレスを経て、20年10月にスターダムに参戦し始めると、2か月で中野&ウナギ・サヤカとのトリオでアーティスト王座を初戴冠。同王座の最多防衛「V7」を記録し、翌年7月にはフューチャー王座を初戴冠した。

アーティスト王座を初戴冠した(左から)ウナギ・サヤカ、中野たむ、白川未奈(2020年)
アーティスト王座を初戴冠した(左から)ウナギ・サヤカ、中野たむ、白川未奈(2020年)

 22年11月には当時のワンダー王者・上谷沙弥に挑戦した際、試合中に上谷のフェニックススプラッシュがあごに命中。顎部打撲及び口腔部負傷で欠場したが、1か月半でスピード復帰し、23年4月の横浜アリーナ大会で上谷にリベンジを果たし、同王座を初戴冠した。同王座戴冠後も勢いは止まらず。当時ワールド王者だった中野たむに〝赤白2冠戦〟をぶち上げて23年5月に、約4年8か月ぶりとなる両王座の2冠戦が実現。中野に敗れ王座を失ったが、スターダムの歴史を動かした。

 24年3月には米AEWのROHに初参戦し、デビュー時からの目標だった米国へ進出すると、メキメキと頭角を現した。昨年は1年間でAEW世界女子王者のトニー・ストーム、マライア・メイに挑戦。2回とも王座獲得はならなかったが、米国で大ブレークを果たした。これが転機となり、憧れていた海外マットでの本格始動を考え団体を離れるという決断に至ったようだ。

トニー・ストーム(右)とにらみ合う白川未奈 ©All Elite Wrestling
トニー・ストーム(右)とにらみ合う白川未奈 ©All Elite Wrestling

 くしくも15日の大田区大会での極悪軍団「H.A.T.E.(ヘイト)」のテクラ戦に向けたインタビューでは「私はもっとデカいところを目指してるし、あいつら(ヘイト)に構ってるヒマはない」と意味深に語っていた。

 気になるのは退団後だ。有力視されるのが、海外メジャー団体への移籍。米国といえばWWEへの移籍も考えられるが、昨年たびたび参戦してきたAEWにはトニー、マライアのほかに今年1月5日の東京ドーム大会で挑戦して敗れたSTRONG女子王者のメルセデス・モネも所属しているため、リベンジを果たすためにも有力な移籍先候補として挙げられる。現在AEWでは日本人女子レスラーが多数活躍しているが、もし白川がAEWに移籍すれば、スターダムから移籍する初の日本人選手となる。

「世界の女子プロレスの中心はモネかもしれないけど、白川未奈が中心になって動かしてやりますよ」と東京ドームでモネに敗れ語っていた白川。新たな挑戦に出る〝MINA SHIRAKAWA〟の今後に注目が集まる。

 ☆しらかわ・みな 東京都出身。青山学院大卒業後ウエディングデザイナーとして勤めていたが、一念発起しグラビアアイドルに転身。その後、プロレス好きが高じ、2018年8月にベストボディ・ジャパンプロレスの旗揚げ戦でデビューを果たした。東京女子プロレスを経て、20年10月スターダムに移籍。ワンダー、フューチャー、ゴッデス、アーティスト王座の戴冠実績があり、団体の中心で盛り上げてきた。必殺技はグラマラスコレクションMINA。157センチ、54キロ。