ついに引導を渡されてしまうのか…。巨人・坂本勇人内野手(36)が不調にあえいでいる。11試合に出場したオープン戦では打率1割1分5厘(26打数3安打)と低調。昨季から本職となった三塁では5年目の中山礼都内野手(22)が強烈なアピールを見せ、坂本にとっては転機のシーズンとなるかもしれない。
最後の調整機会となった23日のオープン戦最終戦(東京ドーム)に、坂本は「2番・三塁」で先発出場して2三振、1四球。これまでにもシーズンに入った途端に激変し、幾多のライバルを蹴散らしてきたが、今季は不透明感も漂っている。
オープン戦では中山が16試合で打率3割4厘と好調をキープ。持ち味の守備でも存在感を発揮し、開幕一軍に当確ランプを点灯させた。加えて、丸が走塁中に負傷し「右大腿二頭筋筋損傷」でまさかの離脱。阿部監督の開幕スタメン構想で丸は「1番・中堅」だったが、切り込み隊長の代役探しも急務となった。
指揮官は「クジ引き(で決める)ってわけにはいかないからな。(丸の代役を)そのまま1番に入れようかなと。代わりに入るヤツが若林だったり、オコエだったり、礼都かもしれないし。あんまりそこ(打順)は変えないでいこうかと思っている」と明言。中山を1番に抜てきする場合は、坂本と同じ三塁で争わせる方針という。
中山は入団当初から広い守備範囲やバランスが取れた能力を評価され、当時不動の正遊撃手だった坂本の後継者候補としても名前を挙げられた。だが、一軍ではなかなかチャンスをつかみきれず、後に入団してきた門脇誠内野手(24)に遊撃レギュラーの座を奪われていた。
一方、坂本にとってはピンチともいえる。堅実な守備力で鳴らした門脇に遊撃のポジションを取られ、今度は昨季ゴールデン・グラブ賞も獲得した三塁を脅かす中山の台頭…。その中山は「一番は打つ方で結果を残して、使ってもらえるところでしっかり役割を果たすっていうことは思っている」と目の色を変え、25日に行われた激励会でも「そこ(開幕スタメン)は目指すところだと思っているので」と息巻いていた。
遊撃の門脇、そして三塁の中山。長いシーズンでベテランの力は不可欠だが、背番号6は押し寄せる世代交代の波をどう跳ね返すのか――。












