「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」の強化試合・オランダ戦(京セラ)が5、6日に行われ、日本はそれぞれ5―0、9―0と圧勝した。この2試合で井端弘和監督(49)が4番に抜てきしたのは、日本ハムの若きスラッガー・万波中正外野手(24)だった。

 2戦を通じての結果は4打数1安打1打点。期待された一発こそ出なかったとはいえ、万波は「代表の試合でしか感じれない緊張感を感じられたので貴重な経験だと思う」としながら「すごい選手たちがいる中で4番を打たせてもらったのは強化試合とはいえ責任重大だと思っていた。そういう役割を経験させてくれた監督には感謝したい」とも述べ、井端監督への感謝を口にしていた。

 打点はオランダとの第2戦、5回一死三塁で迎えた第3打席での中犠飛による「1」のみ。それでも万波は「本当に最低限かなと思うんですけど、その最低限ができるかどうかが(国際試合では)すごく大事になってくる。そこはひとまずホッとしている。ここからどんどんシーズンに向けて調子を上げていって、アピールできていければいい」とポジティブにとらえている。

 井端監督が求める「新たな長距離砲」の有力候補の1人であることに何ら変わりはない。「長打力というのは自分でももっと伸ばしていきたいと思いますし、そこを最大のアピールポイントにできるように練習に励みたい」とは万波の弁だ。

 その上で「本当に外野の皆さんの中に割って入るというのは大変なことだと思う。よほどのアピールというか、かなり頑張って成績を残さないと難しいかなと思う。すごく難しい挑戦にはなると思いますけど、自分としても今年、もうワンランク、ツーランク、選手としてレベルアップしてWBCの代表になんとか食い込めるように頑張りたい」と大志を抱く。

 鈴木誠也(30=カブス)、吉田正尚(31=レッドソックス)、ラーズ・ヌートバー(27=カージナルス)、近藤健介(31)、周東佑京(29=ともにソフトバンク)は前回WBCの侍ジャパン招集メンバーとして名を連ねた。ユーティリティープレーヤー・周東の場合、チーム同様に次回大会では内野手としてオファーがかけられる可能性もあるものの、この5人が侍外野手争いにおいて万波の〝ライバル〟となりそうな気配だ。

 万波にとってWBCは「小っちゃい頃、野球を始めたのが第2回WBC(2009年)の前だったんですけど、改めてプロ野球すごいな、国際試合すごいなと思ったのが、WBCだったので本当に特別ですね。これまでの野球人生の中で一番大きい目標になる」と感慨深げだった。

「特別」なWBCで選手として大きな飛躍の足がかりとしたいところだ。