〝特朗普(トランプの中国語表記)〟大統領が仕掛けた関税戦争に対し、中国の王文濤商務相は6日、全国人民代表大会第3回会議の経済テーマ記者会見で、トランプ政権との関税合戦について「もし米国が誤った道をさらに進むなら、われわれも徹底的に付き合う」と述べ、「強制や脅迫は中国には効かないし、中国を怖がらせることもできない」と徹底抗戦を宣言した。

 また、外交部は先日、Xに「米国が戦争を望むなら、それが関税戦争であれ、貿易戦争であれ、あるいは他のいかなる種類の戦争であれ、われわれは最後まで戦う用意がある」と投稿した。

 トランプ氏は3日、合成麻薬「フェンタニル」の流入などを理由に、米国に輸出される中国製品に新たに10%の関税を課し、合わせて20%とした。トランプ氏は、中国がフェンタニルの米国への最大の供給源としている。

 これに対し中国は4日、鶏肉、小麦、トウモロコシ、綿花などさまざまな農産物に15%、大豆、豚肉、牛肉、果物、野菜、乳製品には10%の追加関税を課すと発表した。10日から実施するという。

 米中で激しい関税戦争、貿易戦争が繰り広げられることになる。

 米国事情通は「米国の消費者は、自動車、衣料品、玩具や電子機器、食料品やアルコールなど、さまざまな商品の値上げにすぐに直面することになるかもしれません。特に玩具やスポーツ用品に関しては、75%を中国から輸入しています。ただ、生活にとって本当に必要なものかというと、ファッションや雑貨などなくてもいいものばかりとも言えますが、それでも自由をおう歌する米国人は不満がたまるでしょう」と指摘する。

 一方、中国は長年にわたり米国と貿易対立状態にあったため、このような事態への準備ができているという。

 中国事情通は「中国は確かに関税戦争に対してよりよく備えています。関税戦争が長期化すれば中国から米国への輸出が4分の1から3分の1減少する可能性があると踏んでおり、習近平国家主席は中国経済を〝戦時経済〟に変えつつあります。20%の関税により2025年から2027年の間に同国のGDP成長率が0・6%抑制される可能性があると推定されますが、中国は、東南アジアなどの新興国向けに輸出先を増やしてきています。すでに代替市場を作っていたのです」と語る。

 関税戦争は長期化する可能性がありそうだ。