〝消えた天才〟には絶対しない――。J1史上最年少出場記録を更新したFC東京のMF北原槙(15)に、チーム内から〝愛情〟が注がれている。

 北原は1日の鹿島戦で後半38分から途中出場し、15歳7か月22日でデビュー。2004年3月にFW森本貴幸(当時東京V)が記録した15歳10か月6日を塗り替え、大きな脚光を浴びた。

 現役中学生の逸材には、チームメートからも熱い視線が注がれている。北原と同じく、FC東京下部組織出身のMF俵積田晃太は「まだ中学3年生で、試合に出られていることは本当にすごい」と称賛する。

 また、主将のMF小泉慶は有望株について「ピッチに立ったら自分のプレーが出せて、皆さんの期待をそのまま表せる選手だと思う。ピッチに立ったら年齢は関係ないし、もっと、もっとできる。これからも、皆さんの目に留まるようなプレーを数多くしていくと思う」とポテンシャルに太鼓判を押す。

 その上で「今はチームメートとして一緒に頑張っていけたらと思うし、彼が伸び伸びやれるような環境をつくってあげたい」と〝親心〟をのぞかせた。

 先輩たちが環境づくりに腐心するのも当然だ。

 サッカー界では過去に、年少デビューで注目を集めながら、その後に伸び悩んでひっそりとキャリアを終えた選手も多い。鹿島戦を視察した日本代表の森保一監督も「(北原は)逸材として日本の将来、FC東京の将来を担っていくということで素晴らしい選手だと思う」と評価しつつ「話題性がある選手だが、皆さんにはそっと見守ってもらいたい」と異例の要請も行った。

 大輪の花を咲かせるためにも、イレブンはスーパー中学生を温かく見守っていく構えだ。