番長の命とあれば、1番でも9番でも――。DeNAの主砲タイラー・オースティン外野手(33)が指揮官とチームへの忠誠を誓った。昨季は来日5年目にして2度目の100試合以上出場を果たし、初のタイトル首位打者(打率3割1分6厘)を獲得。キャンプでの調整ぶりを聞くと「プリティ・グッド!」と口にし、次のように意気込みを語った。

「去年の今頃は(一昨年の右肩鎖間接)手術の影響が少し残っていたけど、それ以上の状態をキープできている。昨年11月は、日本シリーズでケガ(自打球による左足甲打撲)をしたので、なるべく回復に当てていた。おかげで12月からしっかりトレーニングできるようになっているよ」

 今キャンプ、三浦大輔監督(51)は積極走塁、打球判断のレベルアップをメインテーマに掲げている。これにはオースティンも「望むところ」だそうだ。

「チームとして積極的な走塁に取り組むことは、とてもいいことだよ。シーズン中、一つでも先の塁を陥れると、すごく球場が沸くし、チームも盛り上がる。今年もどんどんやっていきたい」

 ただ、オースティンはこれまで積極プレーでケガをしてしまい、離脱したことが何度もある。

「積極的な走塁や守備は僕自身のプレースタイルでもあるから、これは変わらない。そうした中でケガをしてしまうのは、仕方ない部分もある。もちろん、ケガをしないように予防することも大切。そのための準備もやっていますよ」

 主砲としてチームをけん引した昨季は、当初2番でスタート。その後、3番を経て、後半4番に定着した。今季は開幕スタメン4番を狙うつもりはないのだろうか。

「打順については三浦監督が決めること。3番でも4番でも打つよ。1番でも問題ない。1番が先頭で打席に入るのは初回だけだから、何番でもいい。9番でも…言われた打順で打ちます。去年は首位打者のタイトルを取れたこともよかったけど、日本一になれたことがもっとうれしかった。チームが勝つことが一番だからね」

 自分のプライドより、勝利に貢献する姿勢を強調したオースティン。三浦監督はどのように受け止めているのか。

「TA(オースティン)とはシーズン中に何度も話をしていて、『打順は何番でもいいから』と言われています。実際、昨年もしっかりコミュニケーションを取った上で、いろいろな打順で打ってもらった。今年も打順やいろいろなことをTAと確認し合って決めていきますよ」

 番長と助っ人の信頼関係は今年も盤石。あとはオースティンが張り切り過ぎてケガをしないかどうか。ただ一つ心配があるとすれば、それだけかもしれない。