日本球界に舞い戻ってきた黒船を返り討ちにするのは、虎のこの男や――。DeNAは27日にサイ・ヤング賞右腕のトレバー・バウアー投手(34)との契約合意を発表。2023年シーズンに旋風を巻き起こした〝お騒がせ助っ投〟のカムバックは、来季のセ界情勢を大きくかき回すこと必至だ。
新任の藤川球児監督(44)率いる阪神から見ても、難敵・バウアーの復帰は厄介そのもの。一昨年は計4試合対戦し、1勝1敗、防御率3・65と何とか五分に渡り合ったが、牧、オースティンら打撃陣が充実したチームだけに、大物右腕との対戦で勝機を拾うことは今後も容易ではないだろう。
対バウアーの切り札となるのは大山悠輔内野手(30)と前川右京外野手(21)の2人だ。大山は計11打席対戦し、10打数5安打の好相性。前川も計8打席と対戦経験数こそ少ないが、5打数2安打としっかり結果を残している。
特にバウアーの脳裏に焼き付いているのは、当時まだ高卒2年目の20歳だった前川の非凡な打撃センス。初対戦となった同年6月25日のDeNA戦(横浜)では白球を右前に運ぶ適時打をマーク。7月12日の甲子園での対戦では、美しいラインドライブで右中間を割る決勝の適時二塁打。全国的にはまだまだ無名だった虎の背番号58だが、大物右腕も「印象に残ったのは前川という選手」との趣旨の発言を複数のメディアに残している。
今オフも順調に自主トレを積み重ね「体の仕上がりもいい。春季キャンプでもケガをしないことを第一に考えて、ポジションを奪い取れるよう必死に頑張りたい」と、さらなる飛躍を誓っている前川。ハマの黒船の土手っ腹に、特大の風穴を開けてみせる。












