明治安田J1リーグ最終節(8日、カシマ)、町田が鹿島に1―3で敗れて3位で今季を終えた。試合後に黒田剛監督(54)は躍進を遂げた今季を総括した。

 試合前の時点で、1位・神戸と2位・広島の結果次第で逆転優勝の可能性もあった中、いきなり前半6分に鹿島のFW師岡柊生に先制ゴールを決められる。同16分にはMF樋口雄太に2点目を追加された。その後はMF下田北斗のゴールで1点を返したものの、序盤での失点が響いて敗れた。

 それでも、クラブ史上初のJ1で前半は首位をキープするなど、堂々の3位でシーズンを終えた。黒田監督は「終わってみれば(今日は)立ち上がりがすべてというような感じだった。こういう難しいゲームの中でも平常心を保ちつつ、我々がやるべきことをしっかり実行していくという意味では、まだまだ経験が足りていないし、反省点は出る。ただ、今日が(今季の)最終ゲームでもあるので、1年を通して彼らを強化して第3位でフィニッシュしたのは(選手たちを)たたえるべき結果だと思う」と充実した表情で語った。

 名門・青森山田高を長年率いた実績が評価され、昨季から当時J2だった町田の監督に就任して初優勝。そして今季、J1でチームを3位に導いた。「私自身J1は初めての経験で(今季が)プロ2年目で、まだまだ学びが足りないと感じたことも多かった。ただ、青森山田で30年続けてきたことが『通用するな』、『マネジメントはいけるな』と思ったところは結構あった。高校生とプロは違うと思ったこともあるし、いろんなことが発見できた1年でもあった」と収穫を口にした。

 その上で「(選手たちが)心技体、すべてにおいてもうひと回り成長しないと、常勝チームとしてこのJ1という過酷なリーグで常に首位争いをするのは難しい。しっかり休養を取って(チームを)ひと回り成長させて、もっと強い町田として来年もう一回(優勝争いに)チャレンジしていきたい」と、クラブ史上初の優勝に向けて雪辱を誓っていた。