4年ぶりにワールドシリーズを制覇したドジャースに対して厳しい視線が注がれている。
物議をかもしているのは〝繰り延べ契約〟の連続だ。昨オフにも大谷翔平投手が10年総額7億ドル(約1015億円=締結時)の巨額契約を結ぶとともに、97%を契約終了後の2034年から後払いにする条項が盛り込まれた。こうすることで毎オフに補強資金を置くことが可能となり、当時は大きな議論を呼んだ。
そして今オフも、5年1億8200万ドル(約274億8000万円)で契約合意したブレーク・スネル投手(31)も6200万ドル(約93億6000万円)が、5年7400万ドル(約110億7000万円)で契約延長したトミー・エドマン外野手(29)も2500万ドル(約37億3000万円)が後払いになっているという。
ドジャースではベッツやフリーマンも同様で、後払いが常態化しつつある。この現状に、米メディア「エッセンシャリー・スポーツ」は1日に配信した記事の中で「野球界で最も裕福なチームと最も小さな市場のチームとの格差が拡大している」と指摘した。
さらに、ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」に出演した「アスレチック」の大物記者、ケン・ローゼンタール氏が「クリーブランド、ピッツバーグ、タンパベイのファンや、地元のテレビ事情のために給与を増やせない小さな市場のファンなら、フラストレーションがたまるに違いない。シアトルやミネソタもそうだ。大金持ちのチームを打ち負かすことは、そのクラブの一つである以上、より満足いくものだが、より困難なものだ」との発言も引用。
そして、同メディアは「ドジャースは財務戦略として完璧に活用している。十数年にわたって支払いを分散させることで、チームは給与の余裕が生まれ、影響力が大きい選手を追加で獲得できる。これは多くのチームがマネできない利点」とした上で「アスレチックスの場合、2024年の年俸総額は5000万ドル以下だが、ドジャースは2億4000万ドルだ。一流のFA選手が獲得可能となった時、小規模市場のチームはますます除外される」「ドジャースが優勢である一方、小規模市場のチームはドラフト、育成、運に大きく依存している」と問題視した。
ドジャースの手法に違法性はないが、大型補強を進める球団側に対する批判がやむことはなさそうだ。












