8月27日以来となる連敗にも鯉の大将は泰然自若だ。首位・広島は4日のDeNA戦(横浜)に1―6で惨敗。2位・巨人も敗れたため0・5ゲーム差のまま首位はキープした。
不安の残る負け方だった。前日は4回5失点と試合前半でKOされた森下に続き、この日も先発・アドゥワが初回からベイ打線に捕まり、2回までに6失点。リーグナンバーワンの防御率を誇る広島の先発陣が責任投球回をきっちり投げ切る姿は、これまでは日常的光景だった。それだけに2日連続KO劇となれば、さすがに疑問符(?)が付くというもの。
だが、試合後の新井貴浩監督(47)は新日本プロレス・内藤哲也の決めゼリフ「トランキーロ、あっせんなよ」とばかりに慌てた様子は一切なし。アドゥワが中12日と久々の先発だったことに触れ「どのピッチャーでも立ち上がりは難しい。今日はちょっと探り過ぎているように見えた。また次の登板に向け、修正してもらいたい」とあくまで前を見据えた。
指揮官のたたずまいから精神面でも余裕ぶりが醸し出されている。昨季も阪神とのV争いを経験したが、就任2年目の今季は後半戦以降、ほとんどの期間で首位に君臨し、V争いの構図はもっか巨人、阪神から追われる立場。追うチームと、追われるチームの苦悩は歴代V監督に〝つきもの〟で、どちらの立場でも当事者でしか分からない〝苦悩〟はあって当然だ。そんな目に見えない重圧は新井監督にもあるのか、ないのか――。試合前、直撃したところ、こんな答えが返ってきた。
記者「拝見する限り、お顔はやつれていないし、夜はしっかりと寝られているのでしょうか?」
新井監督「毎日、ガッツリ寝てるよ! 毎晩、ぐっすりよ! 快眠よ! 快眠!」
記者「肌ツヤも変わらず、痩せたような印象もないですね」
新井監督「(体重も)変わってないね。快眠、快食は健康の秘訣よ!」
さらに指揮官は両腕に力を込めた〝絶好調〟ポーズを取ると「俺は健康そのものよ! いつでも何でもドンとこい!」と言い切った。
眠れない、食べられない…。日々、ただ、ひたすら一丸で戦うことに注力しているガムシャラな鯉の指揮官にとって、そんなVへの重圧は無縁のようだ。












