全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・安齊勇馬(25)が、王道マット伝統の技を継承する。
8月3日宮城・仙台サンプラザホール大会のV5戦では、地元出身の斉藤レイ(37)を迎え撃つ。決戦に向け「僕の中ではあの技を使うつもりです。会場の雰囲気も、向こうの方が応援がすごいと思うので、出し惜しみしている場合じゃない。なりふり構わず必ず防衛したいと思います」と言葉に力を込めた。
「あの技」とはバックドロップだ。全日本では中大レスリング部の先輩にあたる故ジャンボ鶴田さ、同じく同部出身の諏訪魔が使い手として知られる。13日大阪大会で安齊は、そのバックドロップで諏訪魔を沈めてV3に成功。「全日本伝統のバックドロップを今の現役の選手の中で使うとしたら僕だと思う。実際にその技で諏訪魔さんから3カウントを取りましたので。あの試合を通じて受け継いだのかもしれません」と胸を張る。
諏訪魔が現在も必殺技にしていることから多用はせず、ここぞという場面で温存してきた。だが、春の「チャンピオン・カーニバル」で敗れ、雪辱がかかるレイ戦は絶好機ととらえている。
刺激を受ける出来事もあった。先日はパリ五輪の柔道男子66キロ級で阿部一二三が東京五輪からの2連覇を果たした一方で、妹の詩は女子52キロ級2回戦で敗退した。安齊は「慢心があったわけじゃないと思うんですけど、勝負の世界は何が起きるかわからない。あれを見て気が引き締まりましたね」。杜の都決戦へ集中力を高めた。













