大谷翔平の通訳の水原氏が違法賭博疑惑で解雇された問題で、21日、元大王製紙会長の井川意高氏(59)が見解を示した。創業家3代目の御曹司で、かつて海外カジノのバカラに興じて106億8000万円を子会社から借り入れ、特別背任の実刑判決を受けた経歴を持つ井川氏は「水原氏の証言が途中で変わっている。違法と知らなかった、というのは通用しない。それはありえない」と指摘した。

 そのうえで「問題は大谷選手が違法なスポーツベッティング(賭博)と知っていて返済を肩代わりしていたらアメリカでは問題になる。アメリカって多民族国家なんでルールに厳しい。破ると厳しい罰則になる」と自らのユーチューブチャンネル「井川意高が熔ける日本を斬る」で明かしている。

 大谷の代理人弁護士は「大規模な窃盗事件に巻き込まれた」と主張しているが「大谷選手が情が移って日本人的な感覚で助けてあげよう、と思っておカネを出したとし、その行き先が違法賭博。しかもそれを知ってたとなると、プレーができなくなる。追放されてしまう可能性があるので知らなかったというスタンスを強く打ち出している。もちろん、それが事実だと信じていますけど、そこに選手生命にかかわるような問題があるのではないかと思います」と見ている。

 また、水原氏が大谷の口座から返済先に送金したとされることには、2人の信頼関係から「大谷選手が一定程度の金額まで口座の出入金とパスワードを教えていたのではないか。そこから断りを入れずに振り込んでいた」「大谷選手が本当に違法とは思わなかった」「知っていたけど、大変なことになりそうだから振り込んだ」などと推察した。いずれにしろ「日本の宝が万が一、野球ができないなんてことになってほしくない。人を見る危険回避能力、人生の死球を避ける選球眼を身につけるきっかけになればいい」と願っている。