世界最大プロレス団体の米「WWE」は11日、ボクシング元世界ヘビー級王者の故モハメド・アリさん(米国)が2024年の名誉殿堂「ホール・オブ・フェイム」入りしたと発表した。

 CCO(最高コンテンツ責任者)のトリプルHは自身のX(旧ツイッター)で、「多くの人が偉大だと主張するが、〝ザ・グレーテスト〟は一人だけだ。モハメド・アリはスポーツの枠を超え、他に類を見ないほど世界を魅了し、影響を与えた世界的なアイコンとなった。WWEは光栄なことに〝ザ・グレーテスト〟モハメド・アリをWWE殿堂に迎え入れます」とコメントした。

 ボクシングで数々の伝説を築いたアリさんだが、プロレスに残した功績も大きい。1976年6月26日には、東京・日本武道館で故アントニオ猪木さん(享年79)と「格闘技世界一決定戦」で対戦した。WWEの公式サイトでもアリさんのプロレス界での功績を伝える中で、真っ先に猪木さんとの〝世紀の一戦〟を紹介。

「このイベントは大成功を収め、業界に数え切れないほどの新しいファンを呼び込むと同時に、現代の総合格闘技の先駆けとしても注目された。アリと猪木はこのイベント後に親交を深め、猪木はアリのテーマ曲やキャッチフレーズを自分のものにした」と伝えている。猪木さんも2010年にWWE殿堂入りを果たしており、〝世紀の一戦〟を戦った両雄がその功績を評価され、プロレス殿堂者となった。

 また、現役引退後の1985年3月に米ニューヨークのマジソンスクエア・ガーデンで行われたWWEの祭典「レッスルマニア」では、メインイベントのハルク・ホーガン&ミスターT対ロディ・パイパー&ポール・オンドーフで特別レフェリーを務めた。アリさんはパイパーに右パンチを見舞って、世界中のプロレスファンを喜ばせた。

 WWEの公式サイトは「アリは惜しくも2016年6月3日に74歳でこの世を去ったが、偉大なアスリートの一人としての彼の遺産は存続している。プロレスの近代化とグローバル化に尽力した彼の功績は、スポーツとエンターテインメントの世界を、シームレスに融合させることに貢献した」とたたえている。

 今年のWWE殿堂入りはポール・ヘイマン、ブル中野、USエクスプレス(バリー・ウインダム&マイク・ロトンド)が発表されていた。殿堂入り式典は、祭典「レッスルマニア40」(4月6、7日、ペンシルベニア州フィラデルフィア)に先立ち、5日(同6日)に同地のウェルズファーゴセンターで開催される。