米国防総省(ペンタゴン)のUFOを含むUAP(未確認異常現象)調査を行う全領域異常対策室(AARO)は8日、「1945年以来のUAPに関するすべての米国政府の調査活動を調査し、宇宙人もその技術も地球を訪れたことはないと結論づけた」との報告書を発表した。AAROの公式サイトにアップした。

 AAROが議会の命令に基づいて実施したもので、機密と非機密の両方の政府アーカイブを調査した。

 その結論には「米国政府の調査、学術支援研究、公式審査委員会が、UAPの目撃が地球外テクノロジーを表していることを確認した証拠はない」としている。

 UFOの目撃情報について、報告書では「普通の物体や現象」であり、「誤認」の結果であると断定した。UFOが地球外からのものであるという証拠は見つからず、未解決事件のほとんどは「通常の物体または現象として特定され、解決される可能性がある」としている。

 さらに、政府が異星人の宇宙船や遺体を所有し、それを国民から隠していると言われている「特に根強い物語」について、多くの人々が信じている原因は、「UAP関連のトピックを中心としたテレビ番組、書籍、映画、および膨大な量のインターネットおよびソーシャルメディアコンテンツの急増」のせいだと主張している。

 また、ペンタゴンのパトリック・ライダー報道官は「AAROは、米国政府と民間企業が地球外テクノロジーにアクセスしている、あるいはリバースエンジニアリングを行っているという主張について、検証可能な証拠を何も発見していない」と述べた。

 UFOの徹底否定に米メディアからも「隠ぺいしている側の発表にすぎない」と批判的な意見が出ている。

 UFO研究家の竹本良氏は「ペンタゴンのAARO情報開示第1弾、期待していたのにがっかりです。元国防総省UAPタスクフォースのデビッド・グラーシュ氏が昨夏、『政府は1930年代からUFOを回収し、秘密裏にリバースエンジニアリングしている』と暴露したことを完全否定するとは。この夏、米国議会でUAP公聴会が開催される際は、宇宙人目撃直接証言者を多数集めて、グラーシュ氏は反撃するでしょう」と指摘する。

 スプーン曲げで有名なユリ・ゲラー氏はX(旧ツイッター)で「私は怒りで震えています。AAROの報告書はくそったれです。私はNASAの基地の地下で宇宙人の遺体を見せられました。報告書は、真実を伝えるために名乗り出た勇敢な内部告発者や目撃者によってなされた暴露行為を葬り去ろうというあからさまな試みです」と記している。