【アリゾナ州グレンデール27日(日本時間28日)発】ドジャースの大谷翔平投手(29)はホワイトソックスとのオープン戦に「2番・DH」で移籍後初出場し、3打席目に左中間へ“ドジャース1号”を放った。注目の初打席は見逃し三振、2打席目は二ゴロ併殺打で3打数1安打2打点だった。1番に2018年のア・リーグMVPのムーキー・ベッツ外野手(31)、3番に20年のナ・リーグMVPのフレディ・フリーマン内野手(34)と並ぶ打線がメジャー最強であることをいきなり証明した。鮮やかすぎるデビュー戦にファンの期待は早くもMAXだ――。
キャメルバック・ランチがどよめきに包まれた。大谷の“移籍1号”が飛び出したのは3点を追う5回二死一塁だった。マウンドは5番手の右腕リオーネ。けん制悪送球で走者が二進した直後、フルカウントからの6球目だった。内角の95マイル(約152・9キロ)速球をバットを立てて逆方向に跳ね上げた。左中間に高々と上がった打球は詰まったように見えたが、そのまま伸びて芝生席に着弾。逆方向でも距離が出る大谷らしい一発にファンは総立ちで大歓声だ。大谷は淡々とダイヤモンドを1周し、笑顔でホームベースを踏んだ。
ちなみにアーチは昨年8月24日のレッズ戦で44号を放って以来、187日ぶりだった。
新兵器の効果がすぐ出た。24日(同25日)の室内での打撃練習で小型マシン(Power Alley 360 Baseball Machine)から近距離で柔らかいボールを次々に発射。内角球のさばきを確認していた。
大谷は「打席重ねるごとに反応も良かったかなとは思うので。徐々に徐々にですけど良くなったかなと思います。(飛球が)高いかなと思ったので。アリゾナでどうかなというところだったかなと思います」と振り返った。
新天地での記念すべき初打席は初回一死無走者だった。ドジャーブルーのユニホーム姿の大谷にファンはスタンディングオベーション、一斉に携帯を向けた。実戦は昨年9月3日のアスレチックス戦以来、177日ぶりだ。
マウンドは左腕クロシェット。初球は外角高めの99マイル(約159・3キロ)の速球にハーフスイングで見逃してボール。2球目は84マイル(約135・2キロ)のスライダーをフルスイングで空振りして、ヘルメットが脱げた。3球目は100マイル(約160・9キロ)の直球をファウル。4球目、外角低めの100マイルの直球を見逃して三振に倒れた。
2打席目は無死一、三塁で3番手の右腕アンダーソンと対戦。初球、外角の83マイル(約133・6キロ)のスライダーをフルスイング。弾丸ゴロは二塁手の正面に飛び、二ゴロ併殺だった。三塁走者が生還するも打点は付かなかった。
MVP3人がそろった注目の打線。大谷が何番に入るか注目された。ロバーツ監督は試合前に「ショウヘイがフレディの前に入るとショウヘイがいろいろな意味で守られる。それにフレディの前にショウヘイの足があると、盗塁を含めた走者一塁の場面からより多くの得点が期待できる」と説明していたが、まさにその形だった。
ドジャースでの初陣を終え、「まず予定通りに出れたということと、終われたというのが一番良かったと思います」と満足の表情。開幕までに50打席が必要と話していたが、「ペース的には超えてくるとは思いますね。今の段階ではちょっと早いぐらいの感じだと思う」と余裕だ。新たな大谷伝説が幕を開けた。
<彼は本当に特別>ロバーツ監督「大谷がラインアップに入ってくれてとても自分としてはうれしかったし、ファンも楽しんでくれたと思う。でも彼は本当に特別だね。深いフライだったと思ったけど、打球を柵越えさせるんだからね。みんな興奮したと思うよ」












