Gが「メッシ騒動」の再発防止を図る。4年ぶりのV奪回に向け、那覇春季キャンプで連日汗を流している巨人。キャンプ終了後には台湾遠征(2月29日~3月4日)を控えるが、サッカー・アルゼンチン代表で米MLSのインテル・マイアミFWリオネル・メッシ(36)が近隣の中国で物議を醸した一件を〝他山の石〟にするという。一体、どういうことなのか――。

 巨人の那覇春季キャンプは21日に第2クール初日を迎えた。この日は午前、午後とフリー打撃を行う「打撃デー」。坂本勇人内野手(35)らベテラン組も25日のヤクルト戦(那覇)での初実戦を前に黙々とバットを振り込んだ。

 残り4試合を経てチームは台湾遠征が待ち受ける。ビザの関係で外国人選手は不参加となるものの坂本、菅野らベテランも含め主力選手は帯同が決定済みだ。

 29日に那覇から台北へ移動し、3月2日に中信ブラザーズ、同3日に楽天モンキーズと親善試合を台北ドームで行う。そこで〝懸念事項〟となってくるのが、台湾でも圧倒的な知名度と人気を誇る坂本を筆頭としたベテラン勢が実際に出場するかどうかだ。

 ちなみに隣国の中国ではサッカー界の世界的スーパースターであるメッシを巡り、大騒動がぼっ発したばかり。メッシは自身が所属するインテル・マイアミのアジア遠征に帯同しながらも、香港で4日に行われた地元選抜との親善試合を欠場した。7日に日本の国立競技場で行われたJ1神戸との親善試合には途中出場したことから「政治的な理由ではないか」との臆測を呼び、香港を中心に中国国内から今も激しいバッシングを浴び続けている。

 メッシは後に「内転筋の違和感による欠場」と説明したが、批判の声は沈静化する兆しすら見えてこない。3月に中国・杭州、北京で開催予定だったアルゼンチン代表の親善試合まで中止となるなど、その余波も広がる一方だ。

 こうした〝メッシ騒動〟を巨人関係者も対岸の火事と捉えてはいない。「坂本らの台湾での人気を考えると、試合に全く出なければ(メッシと)同じようなことになってもおかしくない」と警戒を強めている。

 王貞治氏(ソフトバンク会長)も、かつて所属していた巨人の台湾での人気は依然として高い。そんな巨人の現役勢の中で特に坂本は圧倒的な人気を誇っており、2015年11月の「プレミア12」で侍ジャパンの主力として台湾に遠征した際、地元メディアに宿舎から利用したタクシーを追跡され、他のチームメートらとの〝プライベート動画〟を隠し撮りされたこともあった。

 それだけに球団側は〝メッシの教訓〟を生かす方針を固めている。巨人関係者は「地元のファンの立場になって考える必要がある。もしも坂本が当日の急な体調不良やケガで試合に出られなければ、サイン会を開くなどファンサービスを検討します」と述べるなど、不測の事態を防ぐための解決策もあらゆるパターンで練り上げている。

 今回の台湾遠征は巨人にとって球団創設90周年事業の目玉の一つでもある。国際親善のための試合において、万が一にも「アンチ」を増やすわけにはいかない。巨人は台湾のファンにも〝誠意〟を示すつもりだ。