福岡市南部にある油山で相次いで目撃情報が寄せられていた、〝飛べない巨鳥〟エミュー1羽が捕獲されたことが18日に明らかになった。エミューは近隣の男性が飼育していたもので、14日に飼い主が警察に名乗り出て大捜索が行われるなか、17日に飼い主から「見つかった」と連絡があったという。
エミューはオーストラリアに生息する体高1・5~1・9メートルの世界で2番目に大きな鳥で、見た目はダチョウに似ている。普段は温厚だが、イヌなどに吠えられるとパニックを起こして鋭い爪を持った足で攻撃することもあり、近隣住民からは心配の声が上がっていた。
動物園関係者によれば「エミューは人懐こく温厚な性格だが、発情期になると攻撃性が増す。柵の中をせわしなく走り回ったり他の個体を攻撃したりと凶暴な面もあり、柵に体当たりして柵を壊したり飛び越えて脱走した事例もある」という。
エミューの脱走事例は、この10年間だけでも10件以上発生。2021年10月には熊本で23羽による〝大脱走〟が発生し、22年3月にも北海道で6羽による脱走が起きていた。
こうした鳥の脱走はエミュー以外でも起きている。12年7月には北海道にある旭山動物園からヨーロッパフラミンゴ1羽が脱走。動物園が大捜索を行い、捕獲するために用意したおとりのヨーロッパフラミンゴ4羽のうち1羽が死に、別の1羽が行方不明になるなど話題になったが捕獲には至らず、捜索は打ち切られた。また、21年6月には千葉県で〝怪鳥〟と呼ばれたミナミジサイチョウが出没し、連日ワイドショーが中継する騒ぎに…。このときは2年前にペットショップから脱走したと報じられ、その後、捕獲されて飼育下に戻された。
多くの鳥は一度脱走すると捕獲が難しく、特に外来種の場合は日本の在来種を脅かす存在にもなり得る。国内ではペットとして輸入されたワカケホンセイインコ、ガビチョウ、ソウシチョウなどが脱走して繁殖し問題となっているが、こうした外来種を増やさないためにも飼育下の鳥は徹底した管理が求められる。












