〝天才JKドライバー〟は話題性だけじゃない。アジア最高峰の自動車レース「全日本スーパーフォーミュラ(SF)選手権」に史上最年少、そして日本人女性ドライバーとして初めて今季から参戦する「Juju」こと野田樹潤(のだ・じゅじゅ=18)。その実力をモータースポーツジャーナリストの小倉茂徳氏(61)が解説し、大器が秘める将来性に大きな期待を寄せた。
Jujuは元F1ドライバーの野田英樹氏の次女で、4歳にしてカートでレースデビュー。14歳からデンマークのF4をはじめ欧州のレースを中心に走り、昨季は国際F3規格のイタリア「Zinox F2000フォーミュラトロフィー」で女性初の年間チャンピオンに輝く快挙を果たした。
そして、昨年12月に行われたSFのルーキーテストを経てTGMグランプリと契約。今後は3月9、10日の開幕戦(鈴鹿)でのデビューが予定されており、注目度が急上昇している。15日に行われたSF開幕会見でJujuは「一つひとつ学んでいって、レースを楽しんで成長できたらと思っている」と大いなる挑戦へ意欲を見せた。
小倉氏はJujuについて「岡山のコースで、中学くらいで居並ぶ年上の選手を相手に、互角かそれ以上の走りをしていた。速いドライバーではあった」と早くから頭角を現していた才能に注目。さらに「昨年の野田選手は欧州のトップチームではないが、勝ってきている。それは大したもの」と、恵まれた条件ではない中でも世界の舞台で結果を残した点を高く評価している。
小倉氏はSFのルーキーテストでJujuの走りを生でチェック。「1日目は淡々と走り、周りが何をやろうが、自分たちがやることをきちんとやっていた。とにかく周回をどんどん重ねていった。2日目になってペースが上がってきていた。SFを経験するというやり方で、すごく視点が定まっている。コースアウトするとかフラフラすることもないので、チームとしてはすごく信頼できる仕事をした」と舌を巻く。チームからのミッションをブレずに遂行できるのは、一流レーサーに必要な資質だ。
精神面のタフさも兼ね備えている。「2日間フルに走ると疲れるものだし、鈴鹿で相当すごいG(重力加速度)で体を振られている。なのに、その後の会見では全然疲れたそぶりも見せなかった。とにかく浮ついたところがない。プロとしてしっかりしている」
これらの点を踏まえて「今の段階では未知数だが、少なくともこれまで(SFの前身の)フォーミュラニッポンとかSFに来ていた海外の女性ドライバーと比べると、ちょっと別格かもしれない。期待度は大きい」と大きな伸びしろを感じている様子。可能性は無限大だ。
SFの舞台は、世界最高峰F1の登竜門となっており「欧州の選手たちは、SFの経験がF1に一番通じると言っている」。ここで着実に結果を積み重ねていけば、その先にはビッグドリームも見えてくる。












