日本維新の会・音喜多駿政調会長は29日、自民党「政治とカネ」に関する参院予算委員会の集中審議で質問に立った。

 音喜多氏は同委員会で収支報告書をパネルで提示。22日付で自身の政治団体や政党支部の会計責任者を自分自身に変更したことを示した。

「政治団体の代表者と会計責任者は制度上、兼任が可能です。こうすれば政治資金における不正が生じて立件された場合、刑事責任は政治家自らが追うことになる。このプレッシャーは極めて大きなもので、不正の一定の抑止力になることは間違いありません」とした。

 国会議員に対する会計責任者の厳格化の手続きは代理人が1日でスピーディーにできるものだ。

 音喜多氏は「総理、いかがですか。明日にでも自民党広島県第1選挙区支部や新政治経済研究会といった総理が、代表者である政治団体の会計責任者を名義をご自身に変更されませんか。自民党の全国会議員が直ちに会計責任者になることを党内に指示されてはいかがですか」と提案した。

 これに岸田文雄首相は「政治家をそのまま会計責任者にするということが、適切であるとは思わないと考えます」と答えた。

 音喜多氏は「それはできない理由を述べているように聞こえます」とガッカリした表情を見せ、こう要求した。

「会計責任者は政治家ができます。(会計)責任者は『あなたです、私です』とできること…。総理はリーダーシップで派閥の解消、党内議論がまとまる前にいち早くやった。会計責任者が『政治家が自らなるんだ』ということをここ(同委員会)で決めてもらえば、ものすごい影響がある。総理、どうですか。もう一言、決意をお願いします」

 岸田首相は「政治家による厳正な責任体制を確立することは重要であると思います。委員の例も1つの例として議論を深めたいと思います」と述べるにとどめた。

 同委員会終了後、音喜多氏は国会内で同党が開いた会見のなかで「岸田総理は誠実に答弁されていたと思いますが、改革については後ろ向きだったと評価せざるを得ないと思います。会計責任者の件。自民党が自らやるんだと言っていたわりには『ご自身が会計責任者になるんですか』と言っても、いろんな検討が必要だと逃げられてしまった。腰が引けているのは間違いないと思います」と振り返った。