まさかの事態だ。大みそかの格闘技イベント「RIZIN.45」(さいたまスーパーアリーナ)の公開計量が30日に行われ、セミで朝倉海(30)と対戦予定だったRIZINバンタム級王者のフアン・アーチュレッタ(36=米国)が2.8キロオーバーでクリアできずに王座はく奪となった。

 その瞬間、会場はどよめきに包まれた。60.95キロでクリアした朝倉海に続き、神妙な面持ちで体重計に乗ったアーチュレッタの体重はなんと63.8キロ。規定の61キロを2.8キロも上回る体重で、立ち会った榊原信行CEOからはその場でアーチュレッタの王座はく奪が発表された。榊原CEOは「厳しい。オーバーするにしても3キロ近いので。試合を成立したいとは思いますがルールもある。主催者として預かって、両選手と話しをしたい。無茶は出来ないところなので」と硬い表情で話した。

 これで王座は空位に。試合が行われた場合に勝てば新王者となる朝倉海も、2.8キロという大きな数字に「僕もビックリしています。1キロオーバーとかだったらすぐ『やろうぜ』って言うんですけど、2.8キロは…。コーチの考え方とかもあるので考えさせてください」と即答を避ける。それでも「僕も試合成立するように歩み寄りたい」と話し合いのテーブルに着く考えを明かした。一方、アーチュレッタは「朝倉海選手に謝罪したいです」としつつ関係者やファンに頭を下げる。そして「実はずっと体調が悪く、できる限りのことをしたのですがオーバーになってしまいました」と肩を落とした。

 今後の両陣営とRIZINの話し合いの行方に注目が集まる。