なでしこジャパンの池田太監督(53)が今夏のパリ五輪で悲願の金メダル獲得を宣言した。新年のインタビューに応じた指揮官は、チームの現状からなでしこ人気の実情、さらには昨年10月のパリ五輪アジア2次予選ウズベキスタン戦で大きな波紋を呼んだボール回しの〝真相〟まで大いに語り尽くした。

 ――昨年のW杯は8強敗退に終わった

 池田監督 結果は最後まで行けなかったが、多くの人の心を動かせたかなと。またチームを成長させていく。選手たちはよく戦ってくれたし、成長できた1年だった。

 ――大会直前までテレビ中継が決まらなかった。W杯後に女子サッカーへの見方は変わったか

 池田監督 まだまだメディア(の扱い)など劇的に感じていないのは事実。そうした意味では、なでしこジャパンが引っ張っていけるようにしたい。結果もそうだし、いろいろ見ている人の心を動かせるような試合を続けていかないといけない。

 ――W杯優勝のスペインに圧勝するなど戦いぶりを通じて変わったこともあるのでは

 池田監督 スポーツの力というか、戦っていく姿を見てもらう中で、喜びを与えられたと感じた。ただ、もっと結果を出していかないと注目度も上がっていかない。応援されるチームにしていかないといけない。

 ――チームの現状をどう見るか

 池田監督 上(レベル)、横(幅)と積み上げを考えるようになった。新しいことにチャレンジしたり、違う選手の組み合わせを試したり。戦い方や選手への物事の伝え方も。選手一人ひとりの技術、速さも含めて成長も必要。あらゆるところでスケールアップが必要と感じる。

 ――五輪予選のウズベキスタン戦では2―0とリード後に75分間ボール回しに徹した

 池田監督 ウオーミングアップの5分前にロッカーに選手を集めて、伝えた。前半の早い時間に点を取って〝戦術〟を実行したが、ハーフタイムに迷い顔だった選手もいたので、おれの思いと本音をぶつけて。そして選手も覚悟を決めて後半に入ってくれた。

 ――どんな思いか

 池田監督 まあ勝っているチームがボールを渡さないというのは普通だけど…。心苦しかった(笑い)。やはりサッカーはゴールを取る喜びがあって、そこを今は我慢して、もっと大きな喜びをということだったので。

 ――男子代表の森保一監督は「日本サッカーが上に行くため」と

 池田監督 なでしこジャパンがいろんな戦いの経験値を上げられたのは、あれはあれですごくいい経験になっている。チーム全員であれを遂行したというのは、チームビルディングにおいてもまた経験値が上がった。

 ――パリ五輪の目標
 池田監督 もちろん金メダルを目指すというのはある。まだ選手と共有していないので、自分のという感覚。(北朝鮮との五輪アジア)最終予選も2月にある。