異例抜てきの〝特殊事情〟とは? 日本サッカー協会は、来年1月1日の国際親善試合タイ戦(国立)に臨む日本代表にJ2甲府のDF三浦颯太(23)を追加招集した。A代表初選出の三浦は日体大時代に特別指定選手でのプレーを経て、今季甲府でプロデビューを果たしたルーキー。「代表選出の一報を受け、僕自身が一番驚きました」と本人も想定外のサプライズ招集だ。

 J2からの選出は2019年のFW小川航基(水戸、当時)以来。ただ、森保一監督は今年に入って「日本の最高峰はJ1。優先順位をつけて見ていかなければいけない」との方針を示し、J2からの招集には消極的だった。しかも三浦はリーグ戦で全試合の半分にあたる21試合に出場したのみ。まさに異例の大抜てきとなった。

 登用の主な理由は、クラブ史上初の出場となったアジアチャンピオンズリーグ(ACL)での活躍。3試合出場で1アシストをマークするなど1次リーグ突破に貢献し、大きくアピールした。また、特殊な事情も重なった。協会関係者は「みんなオフに入っているんだけど、甲府はまだ入っていなかったのもある」。

 J1ではほとんどのクラブが3日のリーグ最終節を終えてオフに入ったが、甲府はACLで12日のブリーラム(タイ)戦まで実戦が続いた。まだ完全に休暇には入っていなかったため、緊急招集でも調整がしやすい利点があったのだ。千載一遇のチャンスを得た三浦はシンデレラボーイになれるか。