あの男が再びやってくるかもしれない。ボクシングのWBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(34=志成)が21日、都内の所属ジムで同級6位ホスベル・ペレス(28=ベネズエラ)との初防衛戦(31日、東京・大田区総合体育館)へ向けた練習を公開。その一方で、井岡が対戦を熱望し続けているWBC同級王者フアンフランシスコ・エストラダ(33=メキシコ)が、この試合を観戦に訪れる可能性があることが分かった。

 エストラダは昨年大みそかに行われた井岡―ジョシュア・フランコ(メキシコ)戦にも来場。対戦の機運が高まり、両陣営は交渉を重ねたものの、条件面が折り合わず、今回は実現しなかった。交渉は継続中だという。志成ジム関係者は、エストラダ陣営から、今回の一戦も「行くときは連絡する」と伝えられたことを明言。「可能性はゼロではない。試合が決まっていないから暇なんですよ。席はどうにかしますよ」と歓迎する考えを示した。

 さらに同関係者は、エストラダのマネジャーの夫人が日本人であり、本人も日本好きであることも明かした。昨年の来場時には東京観光を楽しみ、銀座に多くの高級車が並んでいたことに驚嘆。「ここはどういう町なのか」と質問し、「ニューヨークみたいなもんです」と説明されると感心していたという。

 昨年大みそかの井岡は、エストラダの目の前で苦戦の末に引き分けと、いいところを見せられなかった。ゲンが悪いといえるかもしれないが、「今回はすごいKOしたいなと思う」と意欲十分。快勝を見せつけて対戦につなげるつもりだ。