派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題で自民党安倍派の宮沢博行防衛副大臣(48)が13日、報道陣に派閥から不記載の指示があったことを明かした。

 この日、衆院本会議で内閣不信任案が否決。その直後、報道陣の取材に応じた。宮沢氏は2020年、21年、22年の3年間で140万円のキックバックがあり、収支報告書に不記載だったことを明かした。また、不記載は派閥の指示だったと明言した。

 指示を受けた時を振り返り、「こうなった以上正直に言うと、『大丈夫かな』とは思いました。これで長年やってきているなら適法なのかなと推測するしかなかった。その指示に従った」と話した。誰が指示したかについては覚えていないとした。

 宮沢氏はキックバックされた金の使い道を説明。「これは国民からいただいた浄財なので収支報告書に記載しなくてもいいと言われても、厳正に管理しないといけないものだと思った。別会計を設けましてしっかりと政治活動として管理していこうと決意して(秘書らに)指示をしました」「政治的な活動として使いました。さまざまな団体の年会費、政治活動としての交際費です」だという。

 とはいえ、不記載は事実。岸田文雄首相は内閣から安倍派の閣僚や副大臣を事実上の更迭する方針だ。「厳正に管理し政治的活動として使わせてもらい、領収書も整えております。不記載はお詫びしないといけないが、厳正に管理してきてこの結果ですかと残念で悔しい思いです」と副大臣を辞めざるを得ないことを嘆いた。

 さらに、安倍派への不満も訴えた。「多くの仲間も早く説明して身の潔白を証明したいと思っていると推測しています。ハッキリ申し上げると『しゃべるな』『しゃべるな』。これですよ。多くの議員が適正に管理していたでありましょう。不記載はあるけど、使途においてやましい思いで使っている人はいないはずです。早く説明して身の潔白を証明したい。多くの議員がそう思っている。私が先に話してしまったことは仲間の我慢を裏切ってしまったかもしれない。しかし、ことここにいたった限りにおいてはしゃべるしかない」と訴えた。

 派閥の誰がかん口令を敷いているのかは明言しなかったが、宮沢氏は「もうしょうがないですね。ここまでしゃべったら派閥から追い出されるかもしれませんが、指示はございました」と話すなという指示があったことは認めた。

 これまで世話になったと派閥に感謝の気持ちを表しつつも、「もう各議員の判断で動く段階に来ているかもしれません」。果たして宮沢氏に続いて説明する安倍派議員はいるのか。

 宮沢氏は静岡3区が地元で当選4回。21年の衆院選では比例復活となっていた。