元吉本興業ホールディングス会長で、現在は一般社団法人「mother ha. ha(マザー・ハハ)」の代表理事を務めていた大崎洋氏(72)が、来春4月に開校予定の広域通信制・単位制普通科高校「雨ニモマケズ高等学校」の校長に就任することになり1日、東京・市ヶ谷のビジョンセンターで開校説明会を行った。
広島県の「学校法人幸和学園」(新谷耕平理事長)が運営するもので、定員は3780人。広島校の他に大阪校の開校を予定している。東京校については現在、お茶の水付近に準備中だと言う。単位制普通科のみで募集は国内のみならず海外にも枠を広げていく方針だ。
同校は「人生を急がないための学校」を掲げ、「競争や評価に追われる現代社会で、若い人たちが一度立ち止まって自分自身の声を取り戻すための“余白”を提供する高等学校」をコンセプトにしている。
設立の背景について大崎氏は「今は競争、点数、評価、そして空気を読むことに疲弊し、自分自身を見失ってしまう若者が増えてきているように思う」とした上で「効率や成果ばかりが求められる中で、一度立ち止まることさえ許されないような閉塞感が、若者の心を縛り付けてしまっているようにも思う。いかに自分の中にある本当の声を取り戻していくかが重要です」と話す。
吉本興業で社長、会長を歴任したことも大きいという。「AIが普及しても絶対に無くしてはならない職種がある。それは紙媒体の編集者もそうですが、タレントのプロデューサーやマネジャー、それに演出者、レコード会社のA&R。エンターテインメントに限ってみると、そういった職種に関わっている人が減っているので、そういった人たちの育成も図っていければいい。時代の変わり目でもありますが、マネジャーの経験者として若い人たちと、70歳を過ぎましたが、また苦楽を共にしていきたい」と意気込みを語った。
また、同校のポイントとしてノーベル平和賞受賞者で、グラミン銀行創設者であり元バングラディシュ暫定政権最高顧問のムハマド・ユヌス博士が名誉顧問に就任を予定していることも挙げていた。












