ドジャースと10年総額7億ドル(約1023億円)で合意した大谷翔平投手(29)は正式発表、記者会見を待つばかりだ。二刀流スーパースターの加入にロサンゼルスは大いに盛り上がっている。一方、旧本拠地になったアナハイムは沈滞ムード一色で、ファンは無力感でいっぱいだ。そんな中、エンゼルス番として密着した地元メディアの記者はFA移籍をどう感じたか。本紙を通じて惜別メッセージを送った。
大谷に最も密着していたのがオレンジカウンティー・レジスター紙のジェフ・フレッチャー記者だ。エンゼルス番歴11年で、2017年12月9日の会見以降、取材を続けている。昨年7月には「SHO―TIME 大谷翔平 メジャー120年の歴史を変えた男」を出版した。
そんなフレッチャー記者はドジャース移籍を当然と受け止めている。
「自分は驚いていない。ドジャースが彼の最も可能性の高い移籍先だと、我々はずっと感じていたと思う。エンゼルスでプレーする彼を何年もの間追うことができたのはとても素晴らしかった。彼がドジャースで何をするかを楽しみにしている」
ドジャーブルーのユニホームでの歴史的な活躍を期待した。
MLB公式サイトのレット・ボーリンジャー記者もFA移籍を覚悟していた一人だ。
「大谷がエンゼルスを去るのを見るのは大きな驚きではない。それは彼にとって勝利がいかに大事で、彼が在籍した6年間にエンゼルスは一度も勝利記録を作れなかったから。これで、彼は地元にとどまりながら、過去11年間全てポストシーズンに進出しているチームでプレーするチャンスを得た」。プレーオフが楽しみだという。
ただ、残念な思いもある。「唯一、彼が残るとすれば忠誠心だっただろうが、エンゼルスは勝てず、彼に残る十分な理由を与えられなかった」と心境を吐露した。
ロサンゼルス・タイムズ紙のサラ・バレンズエラ記者は「取材をする上で彼は間違いなくエキサイティングな場面をたくさんつくってくれた」と振り返るとこう続けた。
「世代を代表する才能を失ったことは、エンゼルスにとって体裁がいいとは言えない。計画を練る上で大谷の代わりとなる方法を見つけなければならない。しかし、大谷は世の中に一人しかおらず、彼のような選手を見つけるのは不可能なため、実質、先発投手と打者の2選手を探す他ない」
その一方で「少なくとも彼らがまた1人の選手に何億ドルも支払い続ける状態は避けられた」と前向きに捉え、エンゼルスの再建を期待した。
大谷はエンゼルスでの6年間で投手では86試合に登板して38勝を挙げ、608奪三振。打者では701試合で171本塁打、437打点、打率2割7分4厘と投打で輝きを放った。ボーリンジャー記者は「大谷のプレーを毎日見るのは興奮したよ。決して飽きることはなかった。彼が投げた日々は特に楽しかった。彼が来年投げられないのは知っているが、彼の先発登板の日はいつだって特別だった。そして、彼の一挙手一投足を見逃すまいとワクワクするファンら。それらを恋しく思うと思うよ」と別れを惜しんだ。
最後にフレッチャー記者は「皆(日本メディア)がいなくなるのは寂しいよ」と話すと「エンゼルスが山本由伸と契約したりしてね!」と締めくくった。ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指しているオリックスの山本由伸投手(25)を獲得できれば喪失感を埋める助けにはなるだろうが、地球上で唯一無二のユニコーンの代わりはいない。
【感謝のインスタ動画】
大谷が11日(日本時間12日)に自身のインスタグラムを更新し、エンゼルスファンへ感謝の気持ちを伝えている。ストーリー機能にファンと触れ合った瞬間をまとめた動画を公開した。自身がファンにサインする場面、掲げられた応援ボード、向けられたカメラのレンズなどの場面が15秒ほどにまとめられている。動画の最後に「Thank you fans for all of your support.(ファンの皆さんのサポートに感謝します)」と英語でメッセージを記した。












