陸上の女子1万メートルで世界選手権7位入賞の広中璃梨佳(23=日本郵政グループ)は、実戦を通じて多くの学びを得たようだ。

 東京・国立競技場で10日に行われた同種目の日本選手権は、広中にとってパリ五輪の参加標準記録(30分40秒00)を突破すれば、順位に関係なく代表入りが決まる大一番だった。序盤から先頭集団でレースを進め、2000メートル付近で抜け出す。一度は後続に追いつかれるも、残り200メートルで圧巻のスパートを見せ、30分55秒29で3連覇を達成。代表入りはお預けとなったが「今季シーズンベストの30分台を出せたというのは、一つ自信となった」と収穫を口にした。

 世界で戦うランナーの底力を示した一方で、早くもレースの内容を詳細に分析。「後半の5000メートルがキツくなると思うが、プランとしては粘りつつも(ペースを)上げていきたいなという気持ちだった」と振り返った上で「そこがなかなか実行できなかったのは悔しい部分なので、改善していきたい」と展望を語った。

 2024年パリ五輪は「5000、1万メートルの2種目で出たい」と宣言した。より高いレベルの走りを目指すにあたって「世界陸上は5000メートルで標準記録を切れなくてもランキングで拾われたという部分もあったが、五輪はそう簡単にはいかない。もっとスピードを磨きながら、5000メートル、1万メートルのどちらも対応できるような強さを磨いていきたい」ときっぱり。

 真夏の祭典に向けて、一つひとつのレースを今後につなげていく。