【テネシー州ナッシュビル4日(日本時間5日)発】メジャー各球団幹部、代理人らが一堂に会するウインターミーティング(WM)が開幕した。主役はエンゼルスからFAになった大谷翔平投手(29)だが、会場となったホテル内で本人や代理人のネズ・バレロ氏の姿は確認されていない。相変わらず水面下で交渉が行われているようだ。

エンゼルスのワシントン新監督(左)とミナシアンGM(ロイター=USA TODAY Sports)
エンゼルスのワシントン新監督(左)とミナシアンGM(ロイター=USA TODAY Sports)

 最終候補のドジャース、カブス、ジャイアンツ、ブルージェイズとともに再契約の可能性が残っているとされるエンゼルスのペリー・ミナシアンGMはWM初日に囲み会見に応じた。総額5億ドル(約735億円)とも6億ドル(約882億円)とも予想される大谷が決まらないことには次の動きは難しい。

「詳細は話せないが、我々はここまで実に長時間にわたり、1000通りのシナリオを想定してきた。難しいという表現よりも、とにかくいつでも調整できる状態にあることが大事だと思う。Aプラン、Bプラン、Cプランなどが必要で、その場で判断もする必要がある」と臨機応変に対応すると語った。

 その上で、「もしかしたらこれまでよりもトレード市場に目を向ける必要があるかもしれない。それは一人のFA選手に限らず、グループ全体を見る必要がある。実際興味深い要員がいたりして、議論を行ってきたし、今後も話し続ける。この時期の野球は誰がどこへ行くのかを皆知りたがる。だが、細かいところは伝えられない」と話すにとどめた。

 注目選手の動向はアーロン・ノラがフィリーズと7年総額1億7200万ドル(約253億円)で再契約、ソニー・グレイ(ツインズFA)がカージナルスと3年総額7500万ドル(約110億円)で契約したくらい。ミナシアンGMは「実にたくさんの選手や球団とたくさんの話をしており、決してスローではない」と評価。実際に「多くの選手がエンゼルスでプレーすることに興味を示している」とある程度の手応えがあるようだ。

「イッペイ(大谷の通訳、水原一平氏)は今後どうなるのか?」と聞くと笑いが起こり、「最後に会ったのはいつか」との質問には「夢の中でのことかい? リアルにかい? シーズン終わりかな。言えるのは、一平は素晴らしい。私は彼が大好きだということだけ」などと切り返した。果たしてミナシアンGMは最後に笑うことができるか。