師走の永田町は大荒れだ。自民党の安倍派(清和会)や二階派で政治資金パーティーを巡って、キックバックを受けていた疑いが浮上し、東京地検特捜部が捜査に当たっている。一方の野党も相変わらずのお粗末ぶり。岸田政権の支持率は発足後最低と絶好のチャンスにもかかわらず、内紛騒動を繰り広げている。

 自民党の主要派閥で政治資金パーティーの会費を収支報告書に記載していなかった問題に端を発し、安倍派や二階派でノルマ以上に販売した議員に1000万円超のキックバックが行われ、裏金作りにつながった疑いが持たれている。

「臨時国会は13日までで、閉会後は大変です。まず4月の江東区長選を巡る公職選挙法違反の疑いで柿沢未途元法務副大臣にメスが入る可能性があります。10日に出直し区長選の結果も出て、特捜部が動くとの見方が強い。そしてキックバックの問題は記入漏れだけで済むのかどうか。安倍派で問題とされる時期の事務総長は松野博一現官房長官です。特捜部が本格的に捜査に乗り出したら、政権はひっくり返る」(永田町関係者)

 ただでさえ、岸田政権の支持率はダダ下がりだ。先月は各世論調査で軒並み30%を切り、菅前政権の退陣時と同水準に突入した。その分、野党の支持率が上がっているかというとそうでもない。「立憲民主党の安住淳国対委員長が自身も政治資金パーティーの記載漏れがあったと申告し、気勢をそがれた。泉健太代表は自民党を追及する考えを明かしたが、ブーメランで返ってくるのは毎度の流れ」(同)

 国民民主党では前原誠司代表代行が3人を引き連れ離党し、新党「教育無償化を実現する会」を立ち上げた。国民の玉木雄一郎代表は3日、テレビ番組で「(9月に行った)代表選は何だったのか。『ノーサイド』と言って、一丸となってやっていこうという体制でのこれ」とあきれ、「政党交付金をもらうためにやっているのではないかという批判は免れない」とバッサリ。1月時点の所属議員数で政党交付金の額が決まるとあって、カネ目当ての新党結成ではないか、というワケだ。

 他の少数野党も多くの問題を抱えている。山本太郎代表率いるれいわ新選組では今年2月の水道橋博士の辞職に伴い、繰り上げ当選した大島九州男参院議員の動向が注目されている。「1年ごとに議員が辞職し、比例名簿の次点候補が繰り上がるローテーション制度を導入したが、大島氏は本当に辞めるのか、党内では疑心暗鬼になっている」(同)

 立花孝志氏が結党した旧NHK党(現みんなでつくる党)は大津綾香氏との代表権を巡って訴訟中で、一審判決は来年春までに出る予定。ただ、どちらが勝とうが、共倒れしかねない状況だ。

 昨年の参院選で新型コロナのワクチン問題や国民参加の政治を掲げ、国政政党になった参政党では内紛騒動が勃発。党躍進に貢献したゴレンジャーといわれる5人組の中京大学客員教授の武田邦彦氏ら3人が離党、追放される憂き目に遭った。

「武田氏が神谷宗幣代表および事務方の横暴を糾弾すれば、一方の神谷氏は武田氏が河村たかし名古屋市長や百田尚樹氏と組んで党乗っ取りを画策していたと主張している。熱狂から冷めた支持者が続出している」(野党関係者)

 政治不信は高まる一方だ。