卓球女子の平野美宇(23=木下グループ)は、苦い思い出を力に変える覚悟だ。

 前回の東京五輪ではシングルス代表の座を石川佳純氏と最後まで争ったが、惜しくも敗れた。悔しさをバネにパリ五輪の代表選考会を戦う平野は、第6回代表選考対象会として行われた全農カップ大阪大会最終日(26日、大阪・Asueアリーナ大阪)の5~6位決定戦で大藤沙月(19=ミキハウス)と対戦。フルゲームの末に3―4で黒星を喫したものの、50点を追加。選考レース2位の平野と同3位の伊藤美誠(23=スターツ)との得点差は34・5点に広がった。

 パリ五輪シングルス代表2枠の座は、来年1月の全日本選手権後に決定する。選考ポイントの上位2人が切符を手にするが、最後まで気を抜くことはできない。平野は「(五輪の)シングルスに出るために、この何年間頑張ってきたと言っても過言ではない。東京の時も2位だったけど、最後3位になってしまった。その経験があるからこそ、今回は強い気持ちで絶対に2位以内に入りたい。最後まで強い気持ちで向かいたい」と決意を述べた。

 泣いても笑っても全日本選手権で全てが決まる。リベンジに燃える平野は「本当にここからが勝負ですし、まだ全日本選手権はあるので、しっかり準備して、そこでしっかり今回できなかったことをできるようにしていきたい」ときっぱり。今度こそ笑顔で選考会を締めくくる。