阪神は22日、本拠地・甲子園で全体練習を行った。日本シリーズ(28日開幕)の相手は、12年まで3年間指揮を執った古巣・オリックスに決定。岡田彰布監督(65)は随所に笑いをちりばめながら、59年ぶりの関西対決をまずは盛り上げた。

 指揮官は、まずは両リーグの覇者同士の顔合わせになったことに「俺は元々、CS大反対派や。良かったよ。両方とも、結構(ゲーム差を)つけて勝ったわけだから。まぁ、一番知っているチームからも分からんけど。パ・リーグではな」と〝順当〟な頂上決戦を歓迎。ここから軽妙なトークで、シリーズへのムード作りに徹した。

 まずは指名打者(DH)について。岡田監督は8番打者までをこれまで同様に固定して臨むことを基本線に、9番にDHを置く構想を披露しつつ「ミエちゃん(ミエセス)入れてバントさせたらええ。成功するやろ? 転がしたら。(相手は犠打警戒の守備)シフトも敷いてへんやろ?」。長打が魅力の120キロの大砲をDH起用し、まさかのバントで相手の意表を突く珍作戦を〝つかみ〟としてブチあげた。

 今季8戦全勝と、阪神もオリックスの本拠地・京セラドーム大阪を得意としていることについてもジョークで反応。「別に普通にやるだけや。ただ、ベンチが三塁側いくだけやろ? アウトなってベンチ間違えんように。自然に一塁側に帰る可能性あるで」。

 全員が自宅通勤圏となる関西シリーズについても「球団はええんちゃう? 交通費も宿泊費もいらんし。えらい安いで、コレ。(CSファイナル敗退のロッテの本拠地)幕張に行くこと思えばな」と取材する報道陣を笑わせた。

 もちろんシリーズが開幕する週末までに、本腰を入れて思考を巡らせなければならないこともある。とはいえ、標的が定まったのはまだ昨日の今日。38年ぶり日本一へ、65歳の知将はじっくりとその道筋を練る構えだ。