写真の場面であなたならどうする? 何を切る? 下にある【答え】を読む前にまずは考えてみよう。

 ラス目の東3局。テンパイしているところに6索を引いてきた。

【答え=6索(ツモ切り)】アイドルグループのメンバーとして、大きなステージでライトを浴びてきた中田花奈(B)は、今シーズンからMリーガーになった。アイドル卒業後にプロ雀士となり、2年半で大きな舞台に駆け上がってきたが、麻雀で注目されるレベルは格段に上がった。中田が掲げたテーマは、ファンにも分かりやすくインパクトもあるアガリ。時に高目を追求する必要もあるが、Mリーグデビューから間もないこの試合では、有言実行とも言える手順できれいなアガリにたどり着いた。

中田花奈が実際にどのような思考だったかを見ていこう
中田花奈が実際にどのような思考だったかを見ていこう

 場面は役なしペン7索でのテンパイ。9筒を引いてくれば三色同順のテンパイになるが、ここで引いてきたのが6索だ。678か789か。プロ・アマ問わず、何度となく選択を迫られるようなシーン。ここで中田は6索をそのまま河に放った。「9索を切って6索を残すと、5索を引いた時に良形変化になりますが、10巡目を過ぎ終盤に差し掛かるタイミングでした。9筒を引いてペン7索待ちリーチが理想と、789の三色同順で打点を高める選択をしました」と、方針を定めた。

 678を採用しなかった理由は、萬子に感触がなかったのが理由の1つ目。「6萬は1枚切れでドラも4萬。ドラ周りが切られておらず、6萬は持たれていそうでした」。2つ目は筒子の状況だ。「9筒は6萬と同じく1枚切れでしたが、堀さんが早めに8筒を切っていて、持っていなさそう。(鈴木)たろうさんは、少し時間を使って5巡目に9筒を切ったので7・8・9・9筒と持っていたパターンもある。自信はそこまでありませんでしたが、ドラ側の6萬よりは9筒の方が引けそうと判断しました」と、緊張の中でも冷静に卓上の情報を集めていた。

 推測は的中。たろうは7・7・9筒から9筒を切り出しており、山に9筒は3枚残り。対して6萬は河に1枚も堀慎吾(サ)、鈴木たろう(ド)に1枚ずつ持たれ、残り1枚と薄かった。次巡、イメージ通りに9筒を引き入れて6筒切りでリーチ、2巡後に7索をツモり、リーチ・ツモ・三色同順の満貫成就。裏目を引かず、ファンにとっても分かりやすく盛り上がれるパフォーマンスを見せた一瞬だった。

狙い通りの9筒引きでリーチ
狙い通りの9筒引きでリーチ