今季限りで戦力外となった巨人・田中豊樹投手(29)が14日に、ジャイアンツ球場へあいさつに訪れた。

 この日のジャイアンツ球場では、阿部新監督のもと秋季練習がスタート。一~三軍の首脳陣が勢ぞろいした格好となったが、黒のスーツ姿で球場を訪れた田中豊はお世話になったコーチ陣へ、一人一人感謝の言葉を伝えていた。

 日本ハム時代の2019年オフに通告されて以来、自身2度目の戦力外通告となったが、右腕の中で覚悟はできていた。今季は15試合に登板して0勝1敗の防御率4・09。イースタン・リーグでは26試合に登板して3勝2敗、防御率5・47と思うような成績を残せなかっただけに「みんなが思っている以上に『慣れ』じゃないですけど…(笑い)。今年の成績とかも、やっぱりシーズン中に自分で感じてて、今年はこの球団ではダメなのかなって思ってたので、悔しいというより『だろうな』と受け入れは早かったですね」と率直な心境を明かした。

 トライアウトを経て、育成契約から支配下昇格をもぎ取った巨人でのプロ野球生活。〝雑草魂〟を見せつけた一方で「ほとんど打たれていたので、抑えた記憶はないっす」と苦笑いも浮かべる。

「テレビを付けたらジャイアンツ戦。それだけ注目度が高い中でやらせてもらったので、ファンの方も温かい言葉だけじゃないので、それは慣れたというか(笑い)。それだけ注目度が高い球団でやらせてもらったのは、自分の中ではプラスになりました」

 球団からはスタッフとしてのオファーは受けたものの、現役続行を目指して要請をいったん保留する予定。合同トライアウト受験は検討中で「NPBにこだわるっていうのは一番あるので。(NPB以外は)自分の年齢も年齢ですし、自分の中でビジョンが見えないので」と他球団からのオファーを待つ方針だ。